大豆戸町の芸術学校が、2回目の参加となる「秋祭り」をクリエイティブな活動で彩ります。
菊名駅西口から徒歩12分の大豆戸町にある横浜芸術高等専修学校(学校法人恭敬学園=北海道余市郡仁木町、坂井直樹理事長)は、あす(2024年)9月8日(日)に開催される大豆戸町・八杉(やすぎ)神社の「秋祭り」で、2年目となるステージやプロジェクションマッピングを披露。来訪者や地域の人々との交流を深める予定です。
八杉神社の例大祭「奉納演芸祭」の時間に行われるもので、昨年(2023年)に新型コロナ禍を経て4年ぶりの開催となった際に、告知のポスターを使用しての「謎解き企画」や、同神社にまつわる朗読劇、ダンスを披露するなど、これまでにない取り組みを行い、新たな交流が生まれていました。
今年は、18時からはじまる「奉納演芸」の19時頃から、「光・アート・演劇・ダンスパフォーマンス」と名付けたプロジェクションマッピングを展開(演出はプロのクリエイターによる「トイボックス(TOY BOX)」が担当)。
同校生徒が制作したマンガやイラスト、美術を使用し、ダンス・ボーカル、声優も登場しての舞台を約20分間披露する予定です。
大手フリマアプリ会社と連携し古着をリメーク
横浜芸術高等専修学校では、現在1学年17人が学ぶ「ファッション・ビューティーコース」の2、3年生の授業内で、SDGs (持続可能な開発目標)教育の一環から、大手フリマアプリ会社「株式会社メルカリ」(東京都港区)と連携し、古着の「リメーク」教育に取り組む試みを行っています。
同じ学校法人の愛知芸術高等専修学校(名古屋市)が、愛知県瀬戸市と同社が地域の課題連携に取り組む「包括連携協定」を結び、瀬戸市の取り組みとして、古着のリメークに取り組んでいます。
同時にプロジェクトとして立ち上げた横浜でも、初となるリメーク教育の実施に至ったとのこと。
先月8月に、地元の大豆戸町内会(吉田亙会長)で古着の提供を呼び掛ける案内を回覧したところ、「ダンボール2箱分、送ってくれた地域の方もいました」と、福谷(ふくたに)美佐子校長は地域からの共感や反響を得られたことを喜びます。
校内でも募集を行い、合計3箱分になった古着ですが、明日の八杉神社「秋祭り」での持参を呼び掛けることで、「SDGsの理念を生徒に感じてもらい、社会とのつながりもメルカリを通じて理解してもらえれば」と、多くの協力を呼び掛けます。
7月からメルカリの担当者を講師として招へい、リメークを行った商品を9月中旬にも試験的にも販売(出品)する予定とのことで、「授業は10月中旬に終了となりますが、それまでに多くの学びを得られれば」と、愛知でも登壇する福谷校長は、環境に優しい未来につながる今回の授業の手応えを感じ、これから先のカリキュラムにも活かしていく予定とのことです。
「公民連携」の一環でスタートした古着の「リメーク」によるファッション教育という初の試み、また「地域の協力」による協業の在り方にも大きな注目が集まりそうです。
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【参考リンク】