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アピタテラス横浜綱島(綱島東4)で、地元出身の働く女性が登壇。自分自身や大切な人の「健康」を考える機会として多くの参加を呼び掛けます。

港北区福祉保健センター福祉保健課(大豆戸町)は、今月(2024年)9月8日(日)11時から14時30分まで、「女性のがんについて考えようinアピタテラス」イベントを開催します。

昨年(2023年)初開催された同イベントについて、「ファミリー層を中心に来場者が約200人と多数のご来場をいただきました」と、同イベントの担当者は、家族連れなど地域の幅広い世代に大きな反響があったことを振り返ります。

今月(2024年)9月8日(日)開催「女性のがんについて考えようinアピタテラス」イベントの案内チラシ(主催者提供)

今月(2024年)9月8日(日)開催「女性のがんについて考えようinアピタテラス」イベントの案内チラシ(主催者提供)

その来場者の1人が、今回ゲストに招へいした、「体験者の声をきこう」企画の登壇者で、地元・綱島出身の会社員・丸橋真生(まい)さん

横浜市立北綱島小学校(綱島西5)、日本大学中学・高校(箕輪町2)を卒業した丸橋さんは、社会人時代、第1子の育児休業からの復帰後、31歳で受けた人間ドックで「乳がん」を罹患(りかん)していることが判明します。

右乳房を全摘出するという、日々の“悲しみ”とも向き合いながら、「妊孕性(にんようせい)温存治療」を経て、第2子を出産したという自らの体験を、インターネット媒体などを通じて発信しています。

港北区の担当者らと初の打ち合わせを行う丸橋さん(左手前)。自身の体験から「(乳がんの)早期発見に繋がる検診の重要性」を訴えていく(3月14日・港北区役所、丸橋真生さん提供)

港北区の担当者らと初の打ち合わせを行う丸橋さん(左手前)。自身の体験から「(乳がんの)早期発見に繋がる検診の重要性」を訴えていく(3月14日・港北区役所、丸橋真生さん提供)

会社員としての経験、また病気や妊活、女性のキャリア形成についても約30分間のトークを、11時30分からと13時30分からの2回行う予定とのことで、地元ゆかりの丸橋さんが乗り越えてきた「人生の転機と挑戦」を感じる時間としても有意義なトークを期待できそうです。

今年も「乳がんのセルフチェック体験」や、「がんに関するパネル展示」も行われる予定で、「パネル展示内で、区のキャラクター『港北区ミズキー』を探すゲームも開催、お子様と一緒に参加できるイベントとなっています」と、来場者アンケートに回答した先着200人にプレゼントも用意(なくなり次第終了)する準備も行っているとのことで、同イベントの担当者は当日の多くの来場を呼び掛けています。

丸橋さんが執筆・運営する「30代がんになった母の進める道~乳がん・キャリア・妊活・出産・育児のブログ 」(写真)でも乳がん治療を乗り越えた自身の体験やアドバイスを育児の傍(かたわ)ら綴っている

丸橋さんが執筆・運営する「30代がんになった母の進める道~乳がん・キャリア・妊活・出産・育児のブログ 」(写真)でも乳がん治療を乗り越えた自身の体験やアドバイスを育児の傍(かたわ)ら綴っている

なお、昨年(2023年)は、10月が「ピンクリボン(乳がん啓発)」月間だったことから同月に開催されましたが、今年は9月が、公益財団法人対がん協会(東京都中央区)「がん征圧(せいあつ)月間」と定めていることから、「イベントに参加して女性のがんについて考えてもらえれば」(同担当者)と開催時期をこのタイミングに設定した理由を説明します。

特に港北区では、「乳がんに罹患する方の割合が(他地区より)若干ですが高い傾向にある」(同)とのことで、一生のうちに約9人に1人がかかると推計(国立がんセンター「がん情報サービス」サイト)されているという「乳がん」の早期発見、また治療への道筋を示す意味でも、近郊エリアへの情報発信を広く、また継続して行っていくことが望まれます。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

【関連記事】

・【前年開催】アピタテラスで「がん」について考える、10月22日(日)に啓発イベント(横浜日吉新聞、2023年10月21日)

【参考リンク】

女性のがんについて考えようinアピタテラス(港北区福祉保健センター福祉保健課)

港北区福祉保健センター がん啓発イベント開催(アピタテラス横浜綱島)

30代がんになった母の進める道~乳がん・キャリア・妊活・出産・育児のブログ ※丸橋真生(まい)さんが執筆・運営

4年前のクリスマスに告げられた乳がん 治療を中断、再び授かった命(朝日新聞)※医療サイト「朝日新聞アピタル」による連載