受講者のリクエストにより、「東京防災」冊子のデザイナーと慶大名誉教授の対談が再度行われることになりました。
国土交通省の京浜河川事務所が運営する地域防災施設「鶴見川流域センター」(小机町)は、来週(2024年)8月20日(火)19時から20時30分まで、特別連続講座(リモート学習会)「防災・流域思考から」を開催、現在、当日のオンライン(Zoom)配信と見逃し配信(8月27日~9月29日まで)の受講者を募集しています。
参加費無料、当日配信は先着60人まで申し込みを受け付けている今回の講座では、昨年度(2024年)の最終回となる2月28日にゲストとして招いたデザイナーの太刀川(たちかわ)英輔さんが登壇。
上流から下流まで流域全体で考えて治水に取り組んでいく「流域思考」を提唱する慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんと対談する予定です。
前回(2月)開催時のアンケートで、「岸さんと太刀川さんの対談、お話しをもっと聴きたかった」とのリクエストが多く寄せられたことから、再度、太刀川さんを招くことになったとのこと。
2015(平成27)年に東京都が全世帯に配布し話題となったハンドブック「東京防災」のデザインを担当、2021年から公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会(JIDA、東京都港区)の理事長も務める太刀川さんと、岸さんの対談から、「流域を知ることがなぜ防災かを体感してもらえれば」(主催者)と、多くの受講参加を呼び掛けています。
なお、鶴見川流域では、国土交通省関東地方整備局、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、町田市、稲城市が「鶴見川流域水協議会」(水協議会、事務局:国交省京浜河川事務所)を組織し、2004(平成16)年8月に「鶴見川流域水マスタープラン(水マス)」を策定。
20周年の節目を迎えたこともあり「記念開催」と位置付けての連続講座「水マス学校」を今年度(2024年度)は4回予定している(今回は第1回)とのことです。
年度のスタートとなる「記念開催」、また、若手デザイナーと「流域思考」の第一人者との世代を超えた“熱きトーク”から、地球環境の変動により未来に不安を抱く流域に生きる人々が学べることは少なくないと思われます。
新型コロナ禍以前の(2019年)10月12日に関東地方を襲った「台風19号」(令和元年東日本台風)の記憶も、近年区内に移住した多くの新住民にとっては「未経験で知らないこと」ともいわれており、世代を超えて鶴見川の歴史や未来への防災を学べる貴重な機会としても、多く地域内外からの受講が望まれます。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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・鶴見川の自然で子どもたちの夢育む、写真展と“水辺の魅力”あふれる講演会(2024年7月17日)※岸由二さんが登壇
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・鶴見川流域の住民は「水害」にどう立ち向かったか、100年をひも解く貴重な機会(2021年11月18日)
【参考リンク】
・8月20日(火)2024年度 水マス学校 第1回「防災・流域思考から」 開催!(鶴見川流域ネットワーキング公式サイト)
・水マス学校2024【第1回】防災・流域思考から(申し込みフォーム)