特殊詐欺を阻止した事業者や、長年の防犯活動への功労者を警察が表彰、“地域ぐるみ”での防犯を呼び掛けます。
神奈川県警港北警察署(大豆戸町)は、今年(2024年)4月24日、特殊詐欺の被害を防止したセコム株式会社綱島営業所(綱島東2)の渡辺一正(かずまさ)さんを表彰。
今月7月24日(水)には、港北防犯指導員会で40年来の防犯活動を行ってきた菊名在住の高橋光也さんへの感謝状の贈呈を行いました。
1月から6月末までの特殊詐欺発生件数は20件と、対前年比で40件減少。
被害金額は約6950万円(マイナス4760万円)と、大幅に減少しています。
セコムの渡辺さんは、3月19日、日吉駅前(日吉本町1)の銀行ATMを操作する男性に声掛けを実施したことで、医療費還付を語る犯人からの要求をストップし、男性を被害から救うことに貢献しました。
また、高橋光也さんは1984(昭和59)年、港北区内で防犯活動を行う「港北防犯指導員会」に入会。
1998(平成10)年に会長に就任して以降も、区内の各防犯イベントに参加、“地域ぐるみ”での防犯活動を呼び掛ける活動を継続して行ってきましたが、会長職を退き、活動から引退することになりました。
防犯に貢献する地域住民の活動がある一方で、空き巣は18件(対前年プラス7件)など、その他の侵入盗は42件(同プラス17件)、自動車盗は20件(プラス17件)、その他の非侵入盗は155件(プラス25件)と、「特に自動車盗など、窃盗犯の認知件数が大幅に増えています」と、同警察署の生活安全課では日々の防犯対策を呼び掛けます。
髙橋さんは、「防犯活動に参加することは、(他者のためではなく)地域の治安が良くなり、安心・安全に暮らせることにつながり、自分自身のためになる」と語ります。
つい“他人任せ”になりがちな地域活動。自分自身が「一歩」踏み出すことで、自分にとっての安心や安全も作り出せることにつながるといえそうです。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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【参考リンク】
・事件発生状況(港北警察署)