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鶴見川で過ごす子どもたちの未来を、新綱島の新施設で感じるひとときを過ごしてみませんか。

鶴見川流域を活動拠点に、自然体験を通しての不登校支援活動を行っている「OE!yokohama(おーいーよこはま)」は、あさって(2024年)7月19日(金)から22日(月)まで、「子どもたちによる鶴見川の生きもの写真展」(入場無料)を、新綱島駅直結の港北区民文化センター「ミズキーホール」4階ギャラリー(綱島東1)で初めて開催します。

あさって(2024年)7月19日(金)から22日(月)まで開催「子どもたちによる鶴見川の生きもの写真展」の案内チラシ(主催者提供)

あさって(2024年)7月19日(金)から22日(月)まで開催「子どもたちによる鶴見川の生きもの写真展」の案内チラシ(主催者提供)

10時から19時まで(初日の19日は13時から17時まで、最終日は15時まで)開催される同イベントでは、2022年4月から活動を行ってきた同会に参加する子どもたちが撮影した約30点写真を掲出し紹介。

「都市と自然の共存を象徴する鶴見川。多様性が広がる豊かな流域に暮らす生きものたちを、鶴見川が大好きな子どもたちが写真で紹介します」と、同会の創設メンバーで代表を務める末兼めぐみさん

7月20日(土)と21日(日)に行われる「夏休みワークショップ」ではオリジナルオーナメントを作ることができる(同)

7月20日(土)と21日(日)に行われる「夏休みワークショップ」ではオリジナルオーナメントを作ることができる(同)

20日(土)と21日(日)には、オリジナルオーナメントづくりの「夏休みワークショップ」を開催、20日は10時30分から12時までと、13時30分から15時まで、また21日は10時30分から12時までの時間内で、各回15人まで(小学生は保護者同伴要)、約15分程度で完成することができるとのことです。

直径8センチメートルほどの木を材料に、絵を描いたり、色を着けたりなどして、自分だけのオリジナルオーナメントを作ることができるとのことで、「夏休みの思い出づくりにご参加いただければ」とのこと。

直径8センチメートルほどの木を材料に、自分だけの「オーナメント」作りを楽しめる(イメージ)

直径8センチメートルほどの木を材料に、自分だけの「オーナメント」作りを楽しめる(イメージ)

また、開催期間中は、メンバーが鶴見川河川敷で育てたハマカンゾウの株(500円)などの物販や、「謎解きゲーム」(参加無料)も企画しているとのことで、写真展示以外にも親子で楽しめるひとときを過ごすことができそうです。

鶴見川とともに生きる岸由二さんの「講演会」も

また、慶應義塾大学名誉教授岸由二さんが登壇する講演会「はばたけ未来へ鶴見川~よみがえった水辺の魅力を語る」を、7月21日(日)14時から15時30分まで(開場13時30分)、5階大ホールで開催します(全席自由・要事前予約・参加無料)。

同会の主催事業として、活動を支援している「NPO法人鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)」(綱島西2)代表理事も務める岸さんを招へい。

「はばたけ未来へ鶴見川~よみがえった水辺の魅力を語る」講演会では慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんが登壇。7月21日(日)14時から15時30分まで開催する(同)

「はばたけ未来へ鶴見川~よみがえった水辺の魅力を語る」講演会では慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんが登壇。7月21日(日)14時から15時30分まで開催する(同)

流域の都市化により、かつて激しい水害と汚染された河川として知られた鶴見川が、どのようにしてアユウナギがのぼってくるような「豊かな自然の恵みを感じられる川」としてよみがえったのか。

進化生態学を専攻し、上流から下流まで河川全体で考えて治水に取り組んでいく「流域思考」により鶴見川流域や三浦半島の自然保護、防災活動に邁進してきた岸さんによる講演を、地元・綱島で聞くことができる貴重な機会となりそうです。

生きもの観察や環境保全を目的に活動

「OE!yokohamaa(おーいーよこはま)」は、鶴見川の緑や水辺での環境保全活動を行う市民によるネットワーク連携を行う「鶴見川流域ネットワーキング」に参加。

毎月第2・4火曜日の午前10時から12時30分まで、大綱橋にも近い綱島の河川敷に親子で集い、同ネットが普及活動を行う日本古来の植物「カンゾウ」の育成や、生きものの観察・調査といった活動を行っています(雨天・荒天中止、参加費1人500円)。

「OE!yokohama(おーいーよこはま)」は毎月第2・4火曜日の午前10時から12時30分まで、大綱橋にも近い綱島の河川敷に親子で集い自然探究や保護活動を行っている

「OE!yokohama(おーいーよこはま)」は毎月第2・4火曜日の午前10時から12時30分まで、大綱橋にも近い綱島の河川敷に親子で集い自然探究や保護活動を行っている

地元・港北区のほか、横浜市内東京都内からも岸さんの理念に共感した人々が参加しているといい、元々は、同ネットの「綱島バリケン島プロジェクト」(毎月第4土曜日14~16時まで、参加費無料)の活動に参加していた末兼さん親子が、鶴見川の魅力に引き込まれ、新たに同会を立ち上げるに至ったと、その活動の原点について説明します。

不登校や不登校傾向にある子どもたちにとっても、「失敗を恐れず、チャレンジしたり、本物の自然に出会い、心が通う仲間と出会う大切な“場所”になりつつあります」と末兼さん。

6月11日の活動日、区内小学校の児童を対象とした「港北水と緑の学校」の授業が行われていた。担当する鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)のメンバーと末兼さん(右)

6月11日の活動日、区内小学校の児童を対象とした「港北水と緑の学校」の授業が行われていた。担当する鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)のメンバーと末兼さん(右)

講演会では横浜市教育委員会綱島地区連合自治会の後援に加え、写真展では港北区も後援、港北区による「地域のチカラ応援事業」の補助対象事業としての支援も得るなど、“公的”な支援を受けての“地域ぐるみ”での開催を意識した取り組みとしても注目を集めることになりそうです。

末兼さんは、「子どもたちの好奇心『センスオブワンダー』を大切に育って欲しいとの理念を掲げ、活動を行っています。時には諸刃の剣にもなりうる感受性の強さを受け入れ、鶴見川流域を活動のベースに自然に身をさらし、人と触れ合い、地域社会の一員として子どもたちが希望を持って成長できるようにと努めています。ぜひご参加、ご支援や活動へのご協力をいただければ」と、イベント当日の参加、また日々の活動への理解と協力を広く呼び掛けています。

自然体験を通じた子どもたちの「夢」を育む活動への理解と協力を呼び掛けている

自然体験を通じた子どもたちの「夢」を育む活動への理解と協力を呼び掛けている

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

【関連記事】

<流域センター>Zoom生配信の連続講座、子どもたちが鶴見川で“自然発見”(2023年9月20日)

鶴見川と人生を歩む岸由二さん、日吉や綱島から流域の魅力を伝え続けて四半世紀(横浜日吉新聞、2016年8月15日)

<コラム流域思考>春爛漫の綱島・鶴見川~憩いの場となった川辺は地域の誇り(2017年4月1日)※岸由二さんによる連載(全3回・1回目)

【参考リンク】

イベント案内~講演会「はばたけ未来へ鶴見川」・子どもたちによる鶴見川の生きもの写真展(OE!yokohama)

7月21日(日)「はばたけ未来へ鶴見川」 開催!!主催:OE! yokohama(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

「はばたけ未来へ鶴見川」申し込みフォーム(Googleフォーム)※ 講演会の申し込み先