4つの鉄道会社と交通局による5人の“新横浜駅長”が相鉄・東急新横浜線の開業イベントで一同に会し、ともに新横浜を盛り上げていく決意を語りました。
今月(2023年)3月18日(土)に駅構内の交通広場で開かれた開業イベントのオープニングセレモニーでは、新横浜駅に乗り入れるJR東海とJR東日本、横浜市交通局に加え、相鉄(相模鉄道)と東急電鉄の駅長が登壇。
両社のキャラクターである相鉄の「そうにゃん」と東急電鉄の「のるるん」がセレモニーを盛り上げ、東海道新幹線の京都観光キャンペーンに関連して「京都五花街」の一つである宮川町から舞妓の小つるさん、ふく凪(なぎ)さんも会場に駆け付けました。
最初に登壇した相鉄の丸山雄二駅長は「きょう5時8分の列車から相互直通が開通し、一つ胸をなで下ろしている」と心境を明かし、「ついに相鉄線も新横浜に乗り入れて新幹線につながり、大きな前進」と話します。
東急電鉄の川島健一統括駅長は、相鉄の「そうにゃん」が子どもたちから大きな歓声を浴び続けていたことに驚き、「(東急の)『のるるん』も可愛がっていただければ」とアピール。
「今日から相鉄・東急新横浜線を仲間に加えていただき、7社局14路線の電車がこの新横浜に集まる。何よりも忘れてはならないのが新横浜は西へ向かう玄関口であることだ」といい、「ぜひ京都方面へ」と観光などでの利用を呼びかけました。
JR東海の酒井英樹駅長は、「きょう相鉄・東急が開業したことで、多くの方が新横浜へ簡単にお越しいただけるような環境が出来上がった」と喜び、「『のぞみ』号は毎時最大12本を運転し、より使いやすい新幹線を目指していく」と決意を表明。
JR東日本で小机駅と新横浜駅を担当する駕谷(かごたに)一誠駅長は「一緒にいる駅長の方々とは開業までもお世話になっており、仲良くさせていただいている」といい、「5人の駅長が力を合わせれば非常に高いポテンシャルを発揮できると確信している。地域の皆さんとともに鉄道各社が手を携え、ワンチームで愛される新横浜駅を築き上げていきたい」と力を込めます。
市交通局で新横浜管区を担当する早川潤駅長は、新型コロナウイルス禍の真っ最中だった2020年4月に着任したといい、「朝から立ち会っているが、こんな大盛況な新横浜は見たことがない。すごく喜ばしい」と話し、「横浜市内で港北区が一番活気のある地域となっていけるよう、4社の駅長と連携しながら頑張っていく」と語っていました。
新横浜駅は1964(昭和39)年の東海道新幹線開業と同時に開業し、それから20年超が経過した1985(昭和60)年に横浜市交通局の「ブルーライン」が開通しています。
38年ぶりに新たな鉄道が開業した新横浜駅には、相鉄線と東急線が乗り入れ、さらに東京メトロ2路線と都営地下鉄、東武東上線、埼玉高速鉄道とも相互直通運転が行われることになりました。
まさに“鉄道の街”となった令和の新横浜は、これからどのように再発展を遂げていくのでしょうか。
<新横浜駅から直行可能な鉄道路線>
- 東海道新幹線(山陽新幹線へも直行)
- JR横浜線(京浜東北線・根岸線へも一部直行)
- 市営地下鉄ブルーライン
- 相鉄新横浜線/相鉄本線/相鉄いずみ野線
- 東急新横浜線/東急東横線/東急目黒線
- (東急線などを通じ相互乗り入れ)東京メトロ南北線/東京メトロ副都心線/都営三田線/埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線/東武東上線
【関連記事】
・雨中の開業「新横浜線」、相鉄・東急沿線から試乗や記念イベントに行列(2023年3月19日)
【参考リンク】
・JR東海「新横浜駅」の案内ページ(東海道新幹線)
・JR東日本「新横浜駅」の案内ページ(横浜線)
・横浜市交通局「新横浜駅」の案内ページ(ブルーライン)
・相鉄「新横浜駅」の案内ページ(相鉄新横浜線=羽沢横浜国大・西谷方面)
・東急「新横浜駅」の案内ページ(東急新横浜線=新綱島・日吉方面)