梅の花が満開となった3年ぶりの「観梅会」。多く来場者で公園に“にぎわい”が戻ってきました。
きのう(2023年)2月25日(土)朝の10時より、「第35回大倉山観梅(かんばい)会」(同実行委員会主催)が大倉山公園(大倉山梅林、大倉山2)で開会。
園内1000平方メートル(約1.1ヘクタール)に植えられた46種類、約220本もの梅の木がちょうど満開となり、梅の花や販売ブース、ステージ、「大倉山記念館」での写真展(港北観光協会主催)などを楽しみに来園した多くの人々で会場がにぎわいました。
まず開会にあたりあいさつを行った同実行委員会・港北観光協会の中森伸明会長は、「きのう実は夕方にこちらの会場に一応チェックに来たら、小雨がふっていて大変心配しました。こんなに素晴らしい天気になったのは日頃の皆さんの行いによるものではと大変嬉しく思っています」と、晴れわたる天候についてユーモアたっぷりに語り場を和ませます。
また、試飲や販売が行われている大倉山梅酒「梅の薫(かおり)」について、大倉山梅林の「白加賀梅」の実を使って山梨県にあるモンデ酒造株式会社(笛吹市)に送って作っていると説明。
「売り上げの一部が酒販組合(横浜酒販協同組合)と港北観光協会に若干はいるというしくみになっていますので、ぜひお求めいただければ」と、地元の経済活性化や観光振興の側面での購入を呼び掛けます。
中森会長は、かつて東急東横線の開業後、東急株式会社が1931(昭和6)年に開園したという大倉山梅林の歴史についても言及。
「1989年に大倉山公園の一部として開園し、(園内散策や観梅会を)広く市民町民が楽しめるようになりました。坂もありますので怪我がないよう、どうぞゆっくりとお楽しみいただければ」と、“おもてなしの心”を込めつつ来場者に呼び掛けていました。
続いてあいさつを行った漆原順一港北区長は、「実は私は大倉山の出身。毎年のように梅の香りに誘われて大倉山公園に来ています」と、懐かしい幼少期から梅林に足を運んだ過去を懐かしみます。
また、来月3月18日に開業する相鉄・東急新横浜線と、新綱島駅・新横浜駅の開業、また来年(2024年)3月に控えた新綱島駅上の港北区民文化センター「ミズキーホール」のオープンといった港北区で“目白押し”という大きなイベントについても言及します。
同じ“花を愛でる”イベントとして、開催される国際園芸博覧会~GREEN×EXPO2027(グリーンエキスポ)についても触れ、「(東急・相鉄新横浜線経由で)直通列車で会場に行くことができます。港北区としてもイベントを盛り上げていくことができれば」と、ステージ前に描かれた同博覧会の新名称についても紹介していました。
自治会・町内会を代表して、港北区連合町内会の川島武俊会長があいさつした後、来賓として招かれた議員を代表して、白井正子(まさこ)横浜市会議員が4人の神奈川県議会議員と、自身も含む8人の市会議員を紹介。
「梅の香の下で、皆さんとお会いできて、日常の本当に穏やかな暮らし、にぎわいや地域とのつながりのありがたさを感じています」と、久しぶりの一人ひとりの“公の舞台”での再会をかみしめるかのように、その感謝の想いを語っていました。
さらに来賓として来場した鈴木馨祐(けいすけ)衆議院議員や、イベントの開催に協力する港北警察署の田村淳一署長、港北消防署の吉田崇署長、港北消防団の飯田孝彦団長、大倉精神文化研究所の平井誠二理事長、そして大倉山記念館の澁谷(しぶや)敏夫館長も紹介され、久しぶりの“地域ぐるみ”のイベントらしい再会の瞬間を祝います。
副実行委員長で大曽根自治連合会の高橋静明会長の音頭により、大倉山梅酒とお茶での「乾杯」を行った後、同実行委員会の監事で大曽根商店街の多田十郎会長があいさつをおこない、開会式を締めくくっていました。
満開の梅鑑賞に「多くの人出」、ブースも盛況
きのう(2月25日)の開会式の時点では晴天に恵まれた観梅会でしたが、まもなく日が陰り、冷たい風も厳しく感じられる曇天へと変わってしまいます。
それでも、開会式が行われた10時前後から多くの人々が大倉山公園に向かう様子が見られるなど、特に大倉山駅周辺から記念館坂付近、大倉山記念館から大倉山公園の梅林側に向かう道路付近、またステージ付近など園内においても多く混雑する様子も見られていました。
観梅会はきょう3月26日(日)も10時から16時まで開催される予定です。
【初日の様子】
※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
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・<3年ぶり観梅会>大倉山公園の梅が“ほぼ満開”、コンテスト写真展に多く来館も(2023年1月24日)
・観梅会は中止でも公園散策を楽しむ、大倉山の研究員がおすすめ「梅の木」5選(2022年2月9日)
・大倉山を盛り上げる「観梅会」は2/17(土)・18(日)、平成と歩み30回目(2018年1月23日)※ 大倉山梅林や開催の歴史など
【参考リンク】
・第35回大倉山観梅会(実行委員会事務局~港北区地域振興課内)
・大倉山記念館へのアクセス(大倉山記念館)
・公益財団法人大倉精神文化研究所のサイト ※附属図書館は2月26日(日)特別開館
・大倉山梅酒「梅の薫」(港北観光協会)
・2023年2月25日(土)大倉山観梅会が開催され、梅林内ステージイベントに大曽根小学校 ソーラン節・大曽根夢太鼓どどん鼓が出演しました(ハートフル大曽根)