3年ぶりに復活した「餅つき大会」は大盛況――300枚用意した整理券はあっという間になくなり、これまでより“倍増”したという担い手側にも笑顔があふれます。
大豆戸町内会は、きのう(2023年)2月19日午前、2020年以来3年ぶりとなる「もちつき(餅つき)大会」を、大豆戸町内の八杉神社の境内で開催しました。
想定よりも早い来場者により、限定300パック分用意した「整理券」は、イベント開始から30分もたたない時間帯に配布を完了。
春の足音を感じる強風に見舞われる事態もあったものの、天気予報に一時期表示された「雨」が降ることもなく、多くの来場者で予定より20分程度早くイベントを終了していました。
今から8年前の2015(平成27)年からスタートしたという同町内会での「もちつき大会」。
「今回は、新型コロナ対策により、会場内での食事をおこなわないことにしたこともあり、もち米は例年より少ない約30キログラムとしました」と語るのは、同町内会会長の吉田亙(わたる)さん。
担い手側の地域の人々には、10日間の健康管理、体調管理するための「体調管理帳」をつけ提出してもらったといい、「地域を盛り上げようと、これまでより倍以上となる約70人もの町内会や地域の皆さんがイベント運営に協力をしてくれました」と、来場者はもちろん、“担い手側”も、これまでより大幅に増えた人数で盛り上がることができたことを喜びます。
朝7時から会場設営、8時には餅をつくる担当者も集合しもち米を蒸し上げ、2升ずつ蒸したもち米を16回に分けて、二つの臼(うす)で港北消防団の団員がついたといいます。
「町内会の女性部、子ども会、民生部、六十路会(むそじ会=60 歳以上が加入できる会)、町内会役員と有志が丸餅を作り3個ずつパック詰めしてくれました。館内案内、警備なども含め、大変多くの皆さんのご協力をいただき、心から感謝しています」と、吉田さんは、終始にぎわい感あふれるイベントとして“大盛況”に終わったことについても喜びます。
コロナ対策により、子どもたちに限定した「餅つき体験コーナー」を餅の配付完了以降もおこなった同町内会。
「2カ月ほど前から実行委員会を組織し、じっくり、開催についての検討をおこなってきました」と、青少年指導部(青少年指導員)で地元・横浜市立大豆戸小学校(大豆戸町)の学校・地域コーディネータ―も務める国田正寿さんは、地域ぐるみで今回のイベントを企画してきたこと、多種多様なアイデアがある中で“意見をまとめる役員の存在” が大きかったと振り返ります。
「餅つき体験」には写真撮影コーナーも設置。
国田さんたちは、餅を楽しく安心してついてもらえるようにと、「よいしょ」と掛け声を上げながら、多く家族連れのサポートを“全力”でおこなっているかのようでした。
今回は、地元企業の協賛による先着200人を対象としたキャラクターグッズの抽選会もおこなわれ、さらなる盛り上がりを見せた「もちつき大会」。
「アフターコロナを見据えて、夏の盆踊り大会は、八杉神社のみならず、(隣接する)本乗寺さんの駐車場もお借りし、コロナ禍以前より規模を拡大し実施できるようにと準備を進めていきたい」と吉田さん。
同町内会は、「コロナ禍」最中の2021年4月に独自のホームページを新規開設。若年層世代も参加しやすいオンラインを活用したクリスマスイベントや盆踊り大会の開催などで“世代を超えた”地域まちづくりをおこなってきました。
今回の「もちつき大会」についても、ホームページ上に毎月掲載している町内会だより『まめど』のPDF版でも告知していました。
多く「若年層にも届く」情報発信を定期的に行う同町内会の試みは、多く自治会・町内会にとっての“担い手拡大”に向けたオンライン活用のモデルケースとしてもさらなる注目を集めることになりそうです。
【関連リンク】
・大豆戸で初挑戦「オンライン盆踊り大会」は8/15(日)、新ホームページで告知(2021年8月6日)
・“失敗してもいい”気概で初挑戦、大豆戸町で初のリモート「クリスマス祭」(2020年12月17日)
・歳末「餅つき」に師岡・日吉で長い列、樽町の町会では3年ぶり復活も(横浜日吉新聞、2022年12月15日)
・新横浜のホテル初開催で華やぐ、子どもたちの夢つなぐ「書き初め」表彰式(2023年2月15日)※菊名地区の青少年指導員によるイベントの開催レポート
【参考リンク】
・町内会だより『まめど』(PDF版)(大豆戸町内会)※1月号と2月号で「もちつき大会」について告知
・菊名地区連合町内会の紹介(港北区連合町内会)