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相鉄・東急直通線(新横浜線)の鉄道施設で検査が完了し、乗務員の訓練運転などが始まります。

JRTT鉄道・運輸機構などは今月(2022年)11月2日、鉄道車両を使った鉄道施設の検査が完了したことを明らかにし、3日以降相鉄(相模鉄道)や東急電鉄の乗務員訓練を目的とした「習熟運転」などを始めると発表しました。

日吉駅付近から新綱島駅を結ぶ「綱島トンネル」(9月17日)

相鉄・東急直通線は、新設された新綱島駅新横浜駅をはじめ、綱島トンネル(1356メートル、箕輪町~新綱島駅間)や新横浜トンネル(3304メートル、新綱島駅~新横浜駅間)、羽沢トンネル(新横浜駅~羽沢横浜国大駅間、3709メートル)など大半が地下構造の鉄道路線。

そのため、開業するまでは様子を見ることができない環境ですが、先月(10月)下旬以降は鉄道施設の検査に際して鉄道車両の走行も実施。

日吉駅では、平日昼間の列車本数が少ない時間帯に駅至近の綱島トンネル出口から「試運転」と表示された電車が目黒線のホームへ滑り込む様子もみられました。

日吉駅に到着した“試運転”表示の列車(写真上)が新横浜線・綱島トンネル(写真下)へと走り去っていく姿も見られた(11月3日午後)

また、習熟運転(訓練運転)が始まった初日きのう11月3日には日吉駅の横浜方面行ホームの案内板に「通過列車」の表示が連続し、特急が通過した後に「試運転」「TEST RUN」と表示された列車が現れて停車。ホーム上で待機していた新たな乗務員が運転室に乗り込み、綱島トンネル入口へと走り去っていく列車の姿がありました。

JRTT鉄道・運輸機構と相鉄、東急電鉄の三者によると、11月3日以降は相鉄が西谷駅~新横浜駅(6.3キロ)などで1日最大15往復程度、東急電鉄は新横浜駅~日吉駅(5.8キロ)などで1日最大40往復程度を試験的に運転する計画。

運転時間はおおむね9時から18時までの日中を基本とし、夜間の23時ごろから早朝6時ごろに走行する場合もあるとのことです。

【関連記事】

新綱島に駅名標やホームドア設置、「綱島トンネル」内はレールと架線(横浜日吉新聞、2022年9月27日)

<相鉄・東急>新横浜駅の最新状況を動画で公開、路線図や駅ナンバーも(2022年9月16日)

【参考リンク】

相鉄・東急直通線 鉄道施設の検査完了と習熟運転開始のお知らせPDF、JRTT鉄道・運輸機構、2022年11月2日)