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新横浜2丁目の野村不動産新横浜ビルに本社を置く株式会社ソシオネクスト(肥塚雅博社長)は今月(2022年)9月6日、東京証券取引所の「プライム市場」(旧東証1部相当)への上場が承認されたと発表しました。

富士通とパナソニックの半導体事業が統合して2015年に創業した「ソシオネクスト」の公式サイト

ソシオネクストは、富士通(富士通セミコンダクター)とパナソニックの(現「パナソニックホールディングス」)の半導体事業を統合し、政府系の日本政策投資銀行から出資を受け、2015(平成27)年3月に創業した半導体ベンダー(製造元)。

SoC(System on Chip)」と呼ばれる半導体チップを顧客に合わせて設計開発する「カスタムSoC」を強みとしており、自らは製造工場を持たず、生産を外部に委託するファブレスという事業形態をとっています。

きのう公表された有価証券報告書によると、直近の2022年3月期における売上は、前年度比17.3%増の1170億900万円で、経常利益は90億5000万円、純利益が74億8000万円。

売上額で見ると、港北区に本社を置く企業では5番目以内に入る規模です。

ソシオネクストが本社を置くアリーナ通りの横浜線近くにある「野村不動産新横浜ビル」。フロアの多くを同社が占めている

7月末時点の従業員数は2549人で、このうち新横浜本社の従業員数は1376人としています。

富士通が株式の39.68%を所有し、続いて日本政策投資銀行が同37.10%パナソニックホールディングスは同15.99%などとなっています。

上場日は来月(2022年)10月12日を予定し、大株主3者が持つ株の一部を放出する形で1181万6000株を売り出すとのこと。

ソシオネクストの上場によって港北区内の上場企業は29社となり、このうち13社が「プライム」市場となります。

アリーナ通りの横浜線近くで半導体関連のプライム上場企業が並ぶ形に(左がレーザーテック本社、右が野村不動産新横浜ビル、2018年9月)

なお、同社が本社を置く野村不動産新横浜ビルのとなりには、半導体の検査装置メーカーとして高い評価を得ているレーザーテック株式会社(プライム上場)が本社ビルを構えており、半導体関連のプライム上場企業がアリーナ通りで並ぶ形となりました。

【関連記事】

港北区内の12社が最上位「プライム市場」へ移行、東証再編で(2022年4月6日)

【参考リンク】

株式会社ソシオネクスト(野村不動産新横浜ビル)

東証「新規上場会社情報」(2022年10月12日にソシオネクストの情報、証券コードは「6526」)