港北区・神奈川区・緑区と、3つの区境を超えて「折り鶴」プロジェクトの輪が広がります。
昨年(2021年)7月から8月にかけて、新型コロナウイルス感染症の終息の祈りをこめて鶴を折り展示をおこなった「城郷Ole(おーれ)プロジェクト」。
しろさと絆プロジェクト実行委員会(事務局:城郷小机地域ケアプラザ)が主催するこのイベントは、春に桜の花を飾る「桜サクプロジェクト」、冬にキャンドルのような灯りを灯す「キャンドルナイト」とともに、新たな城郷小机地区の季節の風物詩として実施。
先月(2022年)7月20日から8月20日(土)までの約1カ月間、約100団体に所属する人々が折った約1万2千羽の「折り鶴」を、まずはJR横浜線小机駅や商店街の店舗や事務所、金融機関の支店や城郷小机地域ケアプラザ・地区センターなど、城郷地区(小机町・鳥山町・岸根町)で展示しています。
今回は、港北区、神奈川区、緑区の3区に位置する中学校の生徒によるボランティア「ちょいボラサポーターズCLUB(クラブ)」も活動に参加。
7月21日から8月22日(月)まで、JR鴨居駅(鴨居1)でも新たに展示をおこなうなど、その活動が「区を超えて」の広がりを見せています。
特に小机町や神奈川区の菅田町、緑区東本郷付近は、小学校と中学校の学区が区を超え分かれ、また重なるケースも多く、「地域ケアプラザについてもエリアが重なっており、それぞれのケアプラザ単独では、地域と中学生との関係づくりや地域の担い手としてのアプローチの限界がありました」と横浜市菅田地域ケアプラザの担当者。
横浜市立城郷中学校(小机町)、菅田中学校(菅田町)、鴨居中学校(鴨居5)、東鴨居中学校(鴨居3)の4校に、城郷小机、菅田、東本郷(東本郷5)、そして鴨居(鴨居5)の4つの地域ケアプラザから、2010(平成22)年中に打診をおこない、翌2011(同23)年度を、生徒たちに対象に身近なボランティア活動を知る機会や地域の世代間交流の場を提供。
「相互に支えあうことの大切さ」や「新しい担(にな)い手」となる土台作りを目指しての活動をスタートしたといいます。
2019年までは、リアルでの地域交流をメインとした通常の活動を毎年開催してきましたが、翌2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で活動を休止。
翌2021年に入り、「例えコロナ禍であっても、何か、中学生にボランティア活動を提供できないか」と検討した上、初めて「城郷Ole(おーれ)プロジェクト」に参加。
今年は、「コロナ禍の終息」のほか、ウクライナ問題も背景とした「平和」の祈りを込めての鶴を折ることをテーマとして採用しています。
生徒が折った1000羽の鶴を、鴨居駅や小机駅に展示することで、「通勤・通学する皆様に楽しんでもらうことができれば」(同担当者)と、両駅への立ち寄り来訪を広く呼び掛けています。
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・折り鶴プロジェクト(画像ファイル、城郷小机・鴨居・菅田・東本郷地域ケアプラザ)
【参考リンク】
・折り鶴プロジェクト(東本郷地域ケアプラザのブログ)