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新横浜近郊にホタルが復活多くの見学者が訪れているといいます。

新横浜1丁目に隣接した岸根町にある「そばの陶芸館」前の約30メートルほどの小川にホタルが発生、多く人々が訪れているという(6月18日)

新横浜1丁目に隣接した岸根町にある「そばの陶芸館」前の約30メートルほどの小川にホタルが発生、多く人々が訪れているという(6月18日)

新横浜1丁目に隣接した新幹線高架沿いの岸根町にある「そばの陶芸館」前に流れる川(元農業用水路)に、先月(2022年)5月末頃からホタルが発生

その小さな光を楽しみに、多く近郊の人々が来訪しているといいます。

今回、ホタルの復活に挑戦したのは、飲食店「そばの陶芸館」や「新横浜陶芸教室クラアート21」を経営する新横浜自治会長の高橋稔さん

ホタルを放流してから発生に至った時系列での経緯を現地で掲示している

ホタルを放流してから発生に至った時系列での経緯を現地で掲示している

この地で生まれ育った高橋さんは、「新横浜の大型開発がおこなわれる前は、ホタルがこの地に舞っていました」と、懐かしそうに新幹線開業前の自然あふれる新横浜近郊の光景を振り返ります。

10年ほど前に、地元・篠原西小学校(篠原町)の児童らとホタルの復活を試みるプロジェクトに取り組んだといいますが、近郊に当時あった企業の車のライトがそれを拒んでしまったといい、「プロジェクトは失敗に終わってしまいました」と高橋さん。

それでもあきらめられなかった高橋さんは、地元企業などの協力も得て、今年4月8日にゲンジボタル120匹、4月20日にヘイケボタル100匹を放流。

かつて地元小学生たちとのプロジェクトに失敗したこともあり、今回のホタルの復活を心から喜ぶ高橋さん

かつて地元小学生たちとのプロジェクトに失敗したこともあり、今回のホタルの復活を心から喜ぶ高橋さん

ゲンジボタルは5月31日、ヘイケボタルは6月7日に発生し、訪れる近郊の人々の目を楽しませているといいます。

「きのう(2022年6月17日(金)=取材をおこなった6月18日の前日)は、ホタルより訪れる人々のほうが多くて驚きました」と高橋さん。

現地前に掲示している告知看板を見て多く人々が来訪しているといい、あいにくの雨天となった6月18日(土)夜にも雨に打たれながら、数匹のホタルが光の点滅を続け、通りかかる人々を楽しませていました。

現地は車道に面しておりホタル観賞時には注意が必要

現地は車道に面しておりホタル観賞時には注意が必要

高橋さんは、「昨年までは新型コロナウイルス感染症の影響もありホタルを放流できませんでしたが、今年このように復活できたことは非常に感慨深いですね」と、10年来の悲願としてのホタルを復活できたことを喜びます。

この日家族連れで訪れた家族は、「自転車で通った際にホタルの看板を見てきょう訪問しました」と、雨中でもけなげに光るかのようなホタルの姿を探し続けていました。

ホタルの飛翔は発生日から約1カ月ほどを想定していましたが、「野鳥がホタルを食べてしまっているのか、匹数は減っているように思います」と高橋さん。

新横浜近郊でホタルを見られる貴重な機会となっていますが、「そばの陶芸館」は一般の公道(車道)に面しており、近郊には広いスペースもないことから、「車や二輪車、通行人にも配慮してのホタル観賞をお願いしたい」(高橋さん)とのことです。

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【参考リンク】

手打ちそばの陶芸館公式サイト