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港北区内菊名新横浜地区重点地区・路線に選定されています。

2022(令和4)年自転車指導啓発重点地区・路線(菊名地区)(神奈川県警察本部のサイト)

2022(令和4)年自転車指導啓発重点地区・路線(菊名地区)(神奈川県警察本部のサイト)

神奈川県警察本部は、2021(令和3)年中の県内で自転車乗車中の交通事故死者数17人と、対前年比で5人増えたことを受け、交通指導取締りの強化をおこなう「自転車指導啓発重点地区・路線」を県下の警察署管内でそれぞれ選定。

港北警察署(大豆戸町)では、2022(同4)年に菊名地区新横浜地区での「交通指導取締り等を強化」すると、県警本部のサイト上でこのほど公表しました。

それぞれの選定理由について、菊名地区については、住宅街から駅に抜ける道路で、通勤や通学、買い物などでの自転車が多いこと、昨年(2021年)は自転車関連事故が9件発生していることなどを指摘。

菊名3丁目の旧綱島街道と交差する東急東横線の「菊名3号踏切」での通勤・通学時間帯での踏切の警報器が鳴ってからの立入り違反が目立つため、港北署として重点的に取締りを実施しているといいます。

2022(令和4)年自転車指導啓発重点地区・路線(新横浜地区)(神奈川県警察本部のサイト)

2022(令和4)年自転車指導啓発重点地区・路線(新横浜地区)(神奈川県警察本部のサイト)

また、新横浜地区については、大規模集客施設や病院、駅などが混在している地区であり、自転車の通行量が多いこと、2021年に自転車関連事故が6件発生していること、歩道通行可ではない場所を通行している自転車も見受けられ、自転車のマナーに関しても要望や意見が多く寄せられていることや、歓楽街としても指定されているため対策が必要であることを理由としています。

港北署交通課の栗田幸夫係長は、「菊名、新横浜ともに特に“平地”で自転車がスピードを出すことでの危険性が見受けられます。踏切でも、警報器が鳴り始めたら、また踏切が閉まっている場合には無理やり入らないようにしてもらえれば」と、ルールやマナーを守っての運転を呼び掛けます。

自転車運転者講習制度の案内(神奈川県警察本部のサイト)

自転車運転者講習制度の案内(神奈川県警察本部のサイト)

2022年の港北区での自転車事故は50件(5月26日現在)と対前年比でも5件も増えており、事故の比率も26.5パーセントと、横浜市の23.5パーセントを大きく上回っています。

自転車運転者(14歳以上)が自転車運転中に特定の危険行為をして「交通切符」などの取り締まりを受けた場合や交通事故を起こしてしまった場合、それらを過去3年以内で2回以上繰り返してしまうと、神奈川県公安委員会から「講習受講命令」があり、講習(3時間、手数料6000円)を受講するか、受講しない場合は5万円以下の罰金も科せられるとのこと。

「自転車は車道が原則、歩道は例外です。左側を通行し、歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行しましょう。安全ルールを守り子どもはヘルメットを着用してください」と栗田係長。

自転車運転者講習制度で「受講の対象となる危険行為の概要」(神奈川県警察本部のサイト)

自転車運転者講習制度で「受講の対象となる危険行為の概要」(神奈川県警察本部のサイト)

新横浜駅、菊名駅周辺での交通量が多い場所での通行や、横断歩道以外の道路を渡ったり、横断歩道でも信号を無視して渡るといった“乱横断”、特に新横浜駅周辺で目立つ歩道幅が広い場所での自転車の運転についても注意を呼び掛けています。

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【参考リンク】

神奈川県港北警察署のサイト

自転車交通事故防止対策(神奈川県警察本部)

自転車運転者講習制度について(同)