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街に「花と緑」を増やす取り組みにより、区庁舎の出入口付近に新しい花壇が誕生、屋上庭園も新たに生まれ変わり公開されています。

横浜市環境創造局は、昨年(2021年)12月から今年(2022年)3月31日まで「港北区庁舎緑化工事」を実施。

「緑を増やす」花壇の増設と屋上庭園のリニューアルを3月末日に完了した港北区合同庁舎(3月30日)

「緑を増やす」花壇の増設と屋上庭園のリニューアルを3月末日に完了した港北区合同庁舎(3月30日)

港北区役所(大豆戸町)が入る港北区総合庁舎4階の屋上庭園のリニューアルと、区庁舎と港北公会堂前の屋外スペースに新たな花壇の増設をおこないました。

2003(平成15)年に、屋上緑化やヒートアイランド現象への意識啓発を目的として整備されたという屋上庭園。

駐車場方面からの工事現場をナビゲートする区政推進課の小高さん。左手が区役所、右手が公会堂(2月9日)

駐車場方面からの工事現場をナビゲートする区政推進課の小高さん。左手が区役所、右手が公会堂(2月9日)

今回の工事は、1978(昭和53)年に建設された同庁舎の老朽化により、4階の屋上部分から3階への雨漏りが生じたたため、屋上の防水工事をおこなう一方、屋上庭園の花壇の面積が約334平方メートルから約133平方メートルに減

4階屋上庭園がフルリニューアル。防水工事をおこない、面積が減ったものの花壇も復活(3月17日、港北区提供)

4階屋上庭園がフルリニューアル。防水工事をおこない、面積が減ったものの花壇も復活(3月17日、港北区提供)

元々、市内18区役所にも定められた公共施設の緑化率にこれまで満たなかったことが問題視されていたことから、これを満たすために、総面積約986平方メートルもの新たな花壇スペースを確保するに至ったものです。

樹木や緑も少しずつ植栽されてきた(3月17日、港北区提供)

樹木や緑も少しずつ植栽されてきた(3月17日、港北区提供)

特に屋上庭園については、防水層を保護するために花壇スペースを縮小せざるを得なかったといいますが、「ボランティアとして活動する屋上緑化グリーンサポーターの皆様により、引き続き花壇の手入れをおこなっていきます」と、今回の工事の調整役となった同区区政推進課の小高博之さん

花も少しずつ再びの手入れを開始、ベンチも新たに搬入された。エレベーターを降りてからスロープでのアクセスも可能に(3月30日)

花も少しずつ再びの手入れを開始、ベンチも新たに搬入された。エレベーターを降りてからスロープでのアクセスも可能に(3月30日)

区庁舎の緑化工事が進むことでの暑さ対策にもなるといい、「屋上に花壇があったことが一因なのか、花壇の下の3階と1階と比較すると、3階のほうが涼しいことも調査で判明しました」と、花と緑により省エネルギー効果があると説明します。

屋上緑化グリーンサポーターが「預かっていた」というメダカも無事新しい「メダカ池」に戻ることができた(3月30日)

屋上緑化グリーンサポーターが「預かっていた」というメダカも無事新しい「メダカ池」に戻ることができた(3月30日)

工事を終えた4階のスぺ―スには、新しく生まれ変わった花壇や、「コロナ禍」でも安心して寛げそうな新しいベンチも設置され、区役所を訪れる人々を和ませる存在となりそうです。

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新リーダーの中村さんも参加を呼び掛け、2019年「港北オープンガーデン」は土日開催(2018年11月15日)※リニューアル前の屋上花壇の写真も

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【参考リンク】

区役所屋上庭園~2022年4月1日リニューアルオープン(港北区区政推進課)※「屋上緑化グリーンサポーター」の募集も

緑の環境をつくり育てる条例(横浜市)※「市長は、市が設置し、または管理する道路、河川、公園、広場、公営住宅、学校、庁舎その他の公共施設について、植樹を行なう等その緑化を推進しなければならない」と定めている