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選手らが自ら考案し、ファンへ感謝の気持ちを伝える1日となりました。プロアイスホッケー「アジアリーグ」の横浜グリッツ(GRITS)は、今週(2022年)3月27日(日)に初の「ファン感謝デー」を本拠地のKOSE新横浜スケートセンターで開き、シュートやスケーティングの速さを競うなどの企画で参加した約200人を楽しませました。

選手とファンが集まって記念撮影も行われた

2020年秋~21年春のシーズンからアジアリーグに参入した横浜グリッツは、初年度は新型コロナウイルス禍の影響を受け、試合中止が相次いたなかで初のシーズンを終えています。

2シーズン目となる今季(2021年秋~22年春)は、公式ファンクラブ「ザ・グルーガーズ(The GULUGERS)」(「グルーガ」はシロイルカをモチーフとしたチームマスコットの名前)を新設し、小学生向けにアイスホッケー教室の開催を本格化するなど、ファン開拓に向けた取り組みを始めていました。

ペナルティショットの“パフォーマンス戦”などさまざまな企画を選手らが考案

今回の「ファン感謝デー」は、ファンクラブの会員向けに初めて企画されたもので、当日は選手が「ホワイト」と「ブルー」の2チームに分かれシュートやスケーティングを競う「スキルコンペティション」や、ペナルティショットのパフォーマンス、3人対3人での試合(3 on 3 match)など、時に参加者を笑わせながらも真剣に“競技”に挑んでいました。

公式チアリーダーズ「グリッツトパーズ(GRITS TOPAZ)」とともに、新横浜での試合中にはおなじみの「Y・G(横浜・グリッツ)」ポーズを選手も含め全員で“復習”

シュート速度の競争では、DF(ディフェンス)の秋本デニス選手が150キロを計測して会場を驚かせ、3人対3人の試合には、なぜかキーパーの小野航平選手がシュートを決めたり、その小野選手の防具を付けてDFの菊池秀治選手がゴールを守って悪戦苦闘していたりと普段は見られない姿も。元NHLのマイク・ケネディHC(ヘッドコーチ)は現役感をみなぎらせてリンクにたびたび登場し、試合に出た際は選手から厳しいチェックを受けていました。

約200人のファンは選手全員が見送るなか氷上から退場するという演出も

イベントの最後には、氷上に赤いマットを敷いて選手らが一列に並んでファンを見送るという演出も行い、参加した約200人は選手と記念写真を撮るなどして交流を楽しんでいました。

プロ選手と日常の仕事を両立する“デュアルキャリア”で発足したチームらしく、今回のイベント準備や片付けもスタッフとともに選手自ら奔走している姿が見られました。

2シーズン目にようやく開催できたファン感謝イベント。今年秋から始まる3回目のシーズンは新型コロナ禍の心配がない状態で、さらにファンの拡大に取り組める環境になっていることを願うばかりです。

【関連記事】

横浜グリッツの「2シーズン目」が終了、2勝あげるも新年から調子つかめず(2022年3月14日、今シーズンの戦績など)

“やり抜く力”見せたい、プロアイスホッケー開幕へ「グリッツ」が決意(横浜日吉新聞、2020年10月5日、初年度にはトレッサ横浜でファン向けに「出陣式」も行っている)

【参考リンク】

横浜GRITSオフィシャルファンクラブ「The GULUGERS」(2021年8月開設)

横浜GRITSの公式サイト(選手紹介など)