「新羽の丘」の公園に、駅やバス通りからよりアクセスしやすくなります。
横浜市営地下鉄ブルーライン新羽駅の南西側に位置する「新羽丘陵公園」(新羽町)で、横浜市環境創造局により、整備が進められてきたバス通りの県道「横浜生田線」側への拡張工事が今週(2022年)3月31日(木)までに終了。
来月4月1日(金)の開園を前に、地域住民を対象とした拡張エリアの内覧会がきのう3月27日(日)午前におこなわれました。
来年(2023年)3月で開業30周年を迎えるブルーラインの新横浜駅とあざみ野駅間に設置された新羽駅。
鉄道開業により将来の地域の「変貌(へんぼう)」が予想されていたものの、当時、地元住民が集い運動もできる施設がなかったことから、公園設置の要望が強く、用地確保や急傾斜地崩壊の対策工事、公園の整備工事などを経て、1997(平成9)年3月に同公園をオープンしたといいます。
「ほぼ全体が丘陵」だという同公園。横浜市によると、公園用地の雑木林や竹林、畑などを造成する際、「現況を活かした林間の散策路」や「芝生広場」といった自然をそのままに体感できる公園として整備されてきた経緯があったとのこと。
地域からの長年の要望として、主要道路である横浜生田線への拡張を目標とし、2013(平成25)年から2015(同27)年までの間に用地を市が確保、2019年から3年もの歳月をかけての工事を完了するものです。
この日おこなわれた内覧会には、新羽町連合町内会の尾出清和会長や新羽丘陵公園愛護会(小山定雄会長)のメンバーほか10数名の地域の代表者のほか、横浜市港北区役所の鵜澤聡明区長、高嶋賢一副区長や、田畑哲夫総務課長らが出席。
市環境創造局公園緑地部の藤田辰一郎部長や公園緑地整備課の金澤雅範課長、臼田(うすだ)吉徳担当係長らが、拡張部分の説明や園内のナビゲートをおこなっていました。
新しく整備されたバス通り側から新たに整備された約865平方メートルの丘側エリアに入る部分までは舗装された通行路も設置されていることから、「いざ災害発生時などにも車両を乗り入れることができます」と臼田担当係長。
「丘陵公園」だけに高低差はあるものの、展望台のある広場付近までは「スロープ」としてもバリアフリーの設計となっており、入口に近い「インターロッキング広場」や少しあがった「ダスト広場」を経て、展望台がある広場や既存の公園エリアまでの“通り抜け”ルートを確認していました。
公園の整備工事は、まだ来年度(2022年度)中までは続く予定とのこと。
来園者からは、「コンビニや駅まで行きやすくなり、便利になる」と歓迎する声があがる一方、「放課後など、小、中、高校生がどのように使うのかが心配」、「清掃やパトロールはどうするのか」という声もあがっており、利用者マナーの向上といった、市、区や地域ぐるみでの呼び掛けや対策も必要となりそうです。
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【参考リンク】
・公園案内「新羽丘陵公園」(港北土木事務所)※東急バス「中井下」バス停すぐ
・横浜生田線側の「新羽丘陵公園」出入口の位置(グーグルマップ)