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昨年の夏、テレビや写真でしか見ることができなかった“横浜のオリ・パラ”を最後に振り返ってみませんか。

横浜市市民局のオリンピック・パラリンピック推進部は今月(2022年)3月14日、市が独自に制作した「東京2020オリンピック・パラリンピック横浜市記録集」PDF形式で公開を始めました。

このほどPDF版が公開された「東京2020オリンピック・パラリンピック横浜市記録集」

この“横浜市記録集”は、2013(平成25)年に都内で「東京2020オリンピック・パラリンピック」の開催が決まって以降、2014(平成26)年から市内で始めた「オリンピアン・パラリンピアンによる学校訪問事業」など、開催後にいたるまで、横浜市が8年以上にわたって行ってきた活動や市内で開かれた競技結果などを網羅したA4判144ページに渡る冊子。

現在印刷中だという冊子版を公共施設や関係者へ配布するのに先立ち、PDF版を先行公開したもので、誰でもダウンロードして読むことが可能です。

「東京2020オリンピック」で横浜市は、横浜スタジアムと日産スタジアムが野球とサッカーの競技会場になったほか、英国代表チームの事前キャンプは慶應日吉キャンパス横浜国際プール(都筑区)などで計画され、ボツワナ共和国とチュニジア共和国は武相高校・中学校日本体育大学横浜・健志台キャンパス(青葉区)で事前キャンプを行いました。

実施中はほとんど知る機会のなかった事前キャンプの様子も詳しく記録(横浜市記録集より)

また、競技開催前には日産スタジアムをはじめとした市内各所で聖火リレーも行う計画で、大会運営を支える横浜市の都市ボランティアは2700人が活動の準備を始めていました。市内では多数の機運盛り上げイベントも実施されています。

開催前年の2019年には、日産スタジアムが主会場となった「ラグビーワールドカップ」が成功し、オリンピックへの機運がより高まったなかで迎えた2020年は、初頭の“オリンピック200日前イベント”までは順調に進んでいたのですが、その後は新型コロナウイルス禍で暗転

1年の開催延期や緊急事態宣言中の開催に巻き起こった賛否など、当初はまったく想像できなかった苦難の道を歩むことになってしまいます。そんな「東京2020オリンピック・パラリンピック」で、横浜市や関係者はどのように動いたのでしょうか

2014年から横浜市内で続けてきたさまざまな活動の年表も掲載(横浜市記録集より)

近くで開かれていてもテレビでしか観戦できなかった競技や、気づかれてはならない雰囲気のなかで行われた事前キャンプ、走者と関係者だけで行った“聖火リレー”的な代替イベントの様子など、横浜市ゆかりの選手一覧も含め、昨年夏の大会時と前後の出来事を振り返ることができます。

市のオリンピック・パラリンピック担当部署も今月末で閉鎖される予定となっており、この記録集は市がオリ・パラに参画してから8年超の“卒業論文”といえる存在なのかもしれません。

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【参考リンク】

東京2020オリンピック・パラリンピックについて(ページ下部に記録集のPDF版ダウンロードリンクあり)