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もし自分や家族が「認知症」になったら――6つの会場をオンラインで結び、地域ぐるみで認知症への理解を深める講座が開かれます。

来月(2021年)11月2日14時から16時開催「認知症講演会 認知症になっても住み慣れた地域で暮らすために~わたしたちにできること」の案内チラシ(港北区役所提供)

来月(2021年)11月2日14時から16時開催「認知症講演会 認知症になっても住み慣れた地域で暮らすために~わたしたちにできること」の案内チラシ(港北区役所提供)

横浜市港北区役所(鵜澤聡明区長)は、来月(2021年)11月2日(火)14時から16時まで(開場13時30分)、「認知症講演会・認知症になっても住み慣れた地域で暮らすために~わたしたちにできること」を開催。

例年、港北公会堂など、数百人単位が一同に会する大規模会場で実施してきた同講演会ですが、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、港北区社会福祉協議会(大豆戸町)と地域ケアプラザなど計6カ所オンラインでつなぎ各会場に参加するスタイルで初めておこないます。

「まずは、会場を分散することが大切であると考えました」と、今回の企画をおこなった同区高齢・障害支援課の担当者。

まだ地域社会で認知症の理解が進んでいるとはいえないと感じているといい、開催内容を「認知症の症状について、家族や地域ができること」というテーマに基づき設定したといいます。

認知症分野のジャーナリストとして知られるコスガ聡一さん。コスガさんをイメージしたキャラクター人形「コッシ―」(右)と、全国の認知症カフェを訪問しレポートするなどの活動をおこなっている(コスガ聡一さん提供)

認知症分野のジャーナリストとして知られるコスガ聡一さん。コスガさんをイメージしたキャラクター人形「コッシ―」(右)と、全国の認知症カフェを訪問しレポートするなどの活動をおこなっている(コスガ聡一さん提供)

「認知症カフェ」などへの取材で全国的に知られるフォトグラファー・ジャーナリストのコスガ聡一さんと、1993(平成5)年4月に発足、港北区で介護をする家族のために活動をおこなっているという「介護を考えるぶどうの会」石森紘子さんを講師として招へいする予定です。

コスガさんは、「日本全国の地域性に関係なく、認知症について語りにくい空気があると感じます。いつかは自らも認知症になる可能性があること、また、認知症について詳しく知り理解を深めることで、将来や年齢を重ねることへの不安を払拭(ふっしょく)できれば」と、“自分のこと”として認知症について考えてもらいたいとの想いを熱く語ります。

「介護を考えるぶどうの会」の石森さんは、区内の各地域ケアプラザでおこなわれている「介護者のつどい」でのアドバイザーとしても活躍しているとのことで、より「地元を知る」専門家としての、認知症についての知見や経験に基づく知見を得ることも期待できそうです。

同課の企画担当者は、「関心のある方であれば、どなたでも参加可能です。お近くの会場にぜひアクセスいただければ」と、講座への多くの参加を呼び掛けています。

なお、参加には事前申込が必要で、各会場先着15人まで。参加費用は無料。詳細は港北区役所高齢・障害支援課高齢者支援担当(電話:045-540-2218、FAX:045-540-2396)まで。

開催される会場と申込先

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【参考リンク】

認知症講演会 認知症になっても住み慣れた地域で暮らすために~わたしたちにできること(横浜市港北区役所のサイト)

コスガ聡一さんのプロフィールと「コッシ―のカフェ散歩」(動画)など(「なかまぁる」サイト)

介護を考えるぶどうの会のサイト