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ホームと電車ドア間にある段差や隙間を縮める初の取り組みがブルーラインの新横浜駅で始まりました。横浜市交通局は、新横浜駅のホームで「車いす」でも乗降しやすくするため、今月(2021年)7月8日から一部乗降口で列車ドアとの段差と隙間を縮小しています。

段差3センチ、隙間は7センチ以内にする取り組みが各鉄道で始まっている(ブルーライン・新横浜駅)

車いすで電車に乗降する際は、ホームと列車のドアに段差や隙間があるため、駅係員がそのつど「スロープ板」をかけることが一般的となっています。

国土交通省は、「東京2020オリンピック・パラリンピック」の開催を前に、スロープ板を設置しなくても車いす単独で乗降ができる目安として「段差3センチ、隙間7センチ以内」とすることを呼びかけ、各鉄道が取り組みを進めている最中です。

新横浜駅でも一部乗降口の段差と隙間を縮めたことで、小さな子どもでも乗降がしやすくなった

市交通局では、取り組みを最初に行う駅として、日産スタジアムの最寄りとなる新横浜を選定。電車ドアと接するホーム先端部に“くし状ゴム”を計4カ所に設置することで、一部乗降口の段差を2センチから3センチ、隙間を4センチから7センチの間に縮めました。

現在、JR乗り換え口寄りの1号車と日産スタジアム寄りの6号車上下線各1カ所ずつで行っており、新横浜駅での利用状況や位置が適切かどうかなどを見ながら、今後は他の駅にも取り組みを広げていきたい考えです。

東急東横線でも段差・隙間が狭い乗降口を知らせている駅もある(日吉駅)

市交通局以外でも、港北区内では東急東横線・菊名駅の渋谷方面ホームを中心とした一部、また大倉山駅や綱島駅、日吉駅でも段差を3センチ以下、隙間は7センチ以下に縮まっている乗降口が一部にあると案内しています。

JR東日本では、新横浜駅や菊名駅にホームドアを新設する際に段差と隙間を縮小する取り組みも同時に行う計画です。

車いすはもちろん、べビーカーや大型キャリーバック、小さな子どもと一緒の場合などでも乗降がしやすくなるだけに、多くの利用者にとって利便性が高まる動きといえそうです。

【関連記事】

<JR横浜線>新横浜など5駅にホームドア、菊名や大口、長津田は軽量型に(2021年4月7日、ホームドア設置時に段差・隙間の縮小を行う計画)

【参考リンク】

ブルーラインホーム段差隙間縮小の整備状況について(横浜市交通局)

東急電鉄「ホームと車両床面の段差・隙間の状況」(各駅ごとの対応状況)