政府が首都圏の「緊急事態宣言」を今月(2021年)3月21日(日)まで延長したことにともない神奈川県は、昼夜を問わず、会話する時にマスクを着用する「マスク飲食」の徹底や、春の歓送迎会・卒業旅行を控えるよう呼びかけています。
神奈川県や東京都など1都3県の首都圏で今年1月8日に始まった緊急事態宣言は、2月に続いて再度の延長となり、少なくとも3月21日(日)までの73日間にわたって続くことが決定。昨年4月7日から5月25日に発出された1回目の48日間を大きく超えることになりました。
黒岩祐治知事は、3月4日(金)夜に発表した県民向けのメッセージで、「本県単独で見れば、緊急事態宣言を解除できる状況にあると考えています」とする一方、「1都3県で共同歩調をとろうと決めていたこともあり、延長となったことについては大変申し訳なく思っています」と述べます。
そのうえで、「ここ数日、新規感染者数も下げ止まりの傾向を示しています。また、変異株による感染の再拡大も懸念されるなど、依然として予断を許さない状況」だといいます。
「感染のリバウンドを回避し、緊急事態宣言を期間内に終わらせるために、外出の自粛や飲食店における20時までの時短営業など、これまでの取組に加えて、急所といわれる飲食の場における、一段ギアを上げた対策の強化が必要」と説明しました。
対策としては外食時に昼夜を問わず、会話する時にマスクを付ける「マスク飲食」を徹底するよう呼びかけ、飲食店の事業者に対しては、時短営業の協力金を支給する条件に「マスク飲食」を利用客に推奨することを加えています。
また、年度末にあたることから卒業や異動にともなう歓送迎会や卒業旅行が想定されることから、これらを控えるよう求めるとともに、「花見は宴会なしでお願いします」と呼びかけました。
【関連記事】
・【減少から一転】港北区の週間感染者は30人、鶴見区41人、市内北部で増加目立つ(横浜日吉新聞、2021年3月5日、港北区内でも“リバウンド”の兆候)
・3/7(日)まで「緊急事態宣言」延長、ランチも宅配やテイクアウトを(2021年2月3日)
【参考リンク】
・神奈川県知事メッセージ(令和3年3月5日)(神奈川県、2021年3月5日)