1200人もの社員に「焼き菓子」を購入・配布し、区内の障害者施設を応援します。
新横浜1丁目に本社を置く株式会社マクニカ(原一将社長)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、販売機会の減少が深刻になっている障害者施設を支援すべく、先月(2020年)11月26日と今月12月2日、8日の3日間にわたり、港北区内の3つの施設から各400個、合計1200個の焼き菓子を購入。
感染症対策で輪番体制で勤務しているという社員に「施設の手作り菓子で一息ついてもらえる時間を作りたい」、また「コロナ禍で販売が難しくなっている区内の障害者施設を応援したい」(同社総務)との想いで購入を決めたといいます。
同社では、市内の別にある拠点で、他企業が障害者施設で作った菓子などの定期販売を行っていることを社員が知ったことがきっかけとなり、昨年(2019年)8月から、新横浜の本社内スペースで、1月に一度、昼休みの時間帯に、障害者施設による菓子やパンなどの販売を行ってきたといいます。
しかし、「コロナ禍」による出勤社員の減少や、感染拡大防止のため、今年3月以降は、社内での販売も中止となっていました。
今回、購入されたものは、NPO法人フラットハート(篠原北1)「おからさん」のおからサブレや、NPO法人ごぼうハウス「ごぼうハウス小机」(鳥山町)、NPO法人精神保健を考える会まいんどくらぶ「セサミ香房」(大曽根1)のクッキー。
「お菓子を配ってまわったところ、パッケージも工夫されており、かわいらしく、大変喜ばれました」と、社内で配布を行った総務部門の担当者も、社員らの反響を喜びます。
施設とのパイプ役となった横浜市健康福祉局の渡辺文夫課長は、「市内に購入事例はいくつかあるが、同じ港北区内での施設の支援を、区内企業が行うことはとてもありがたい。コロナ禍により販売が落ちてしまっている作業所から、お菓子などを購入できるしくみがあることをまずは知ってもらい、地域の輪として広めてもらえれば」と、これからも協力企業を増やすためのアピールをできればとの想いを熱く語っていました。
横浜市では、企業や団体からの購入依頼を、障害者施設にコーディネートする「わーくる」(よこはま障害者共同受注総合センター、中区桜木町)で受け付けているとのことです。
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【参考リンク】
・地域で応援!障害者施設で作った焼き菓子を社員1,200名分購入いただきました!(横浜市健康福祉局障害自立支援課・港北区高齢・障害支援課による記者発表資料)
・よこはま障害者共同受注総合センター「わーくる」のサイト ※運営法人:社会福祉法人横浜市社会福祉協議会