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東急電鉄は新型コロナウイルスの影響を踏まえた鉄道事業における「構造変革」の方針を公表し、「東急新横浜線」(2022年度下期開業、日吉~新横浜間)の開業をはじめとした将来へ向けた投資は、「中断することなく推進」(同社)すると表明しました。

新型コロナウイルス禍により、東急電鉄の利用者が激減し、今も2月以前に戻っていない状況(東急電鉄のニュースリリースより)

同社は新型コロナ禍が業績に大きな影響を与えていることから、「安全投資等を除く、設備投資の一時凍結等を検討」(2020年5月25日「2019年度決算投資家向け説明会」資料より)するとの考えを示しており、2020年度の設備投資については総額250億円であると明かします。

例年、同社が5月ごろに公表している鉄道事業の設備投資計画では、2019年度がホームドア整備などで619億円、2年前の2018年度は田園都市線の地下区間を中心とした設備更新などで597億円を計上していました。

起点となる日吉駅では新横浜方面へ「東急新横浜線」の線路(左下)が着々と整備されつつある(2020年8月)

今年度は「鉄道事業者の使命である『さらなる安全性の追求』に関わる投資」(ニュースリリース)は着実に行うとし、「お客さまの利便性向上につながる東急新横浜線開業をはじめとした『ネットワーク拡大』などの将来に向けた投資は、中断することなく推進していきます」(同)としています。

そのうえで、「ポストコロナにおける新しい生活様式にあった鉄道サービスをサステナブルにお客さまに提供していきます」(同)といい、来年(2021年)3月のダイヤ改正では東横線などで15分から30分程度の終電時刻の繰り上げを行うほか、利用者が減っていることを踏まえ「運行ダイヤの適正化などを検討・実施していきます」(同)と表明しました。

【関連記事】

東急電鉄が「終電」を15分~30分繰り上げへ、運行ダイヤ“適正化”も表明(横浜日吉新聞、2020年11月11日)

【参考リンク】

事業構造を変革し、サステナブルな鉄道サービスを提供します~新しい生活様式にあった価値提供を目指し、終電繰上げやワンマン運転の拡大、CBMの推進などに取り組みます(PDF、東急電鉄)