新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト
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20年の歴史を「リーフレット」で振り返ります。横浜市が運営する在宅介護支援と“誰もが利用できる”交流施設「大豆戸地域ケアプラザ」(大豆戸町)は、この秋(2020年)9月1日で開館20周年を迎えたことを記念した「横浜市大豆戸地域ケアプラザ20周年記念」リーフレットを、来月11月上旬にも発行する準備をすすめています。

菊名駅が最寄の「大豆戸地域ケアプラザ」は、新横浜や大豆戸町、大倉山全域や菊名4~7丁目など、港北区で2番目の人口をカバーしている

菊名駅が最寄の「大豆戸地域ケアプラザ」は、新横浜や大豆戸町、大倉山全域や菊名4~7丁目など、港北区で2番目の人口をカバーしている

高齢者、障害のある方、児童などすべての福祉・保健の地域の身近な相談窓口として、新横浜大豆戸町大倉山全域や菊名4~7丁目(3丁目については一部)、錦が丘篠原北1~2丁目、富士塚2丁目の一部、篠原の一部を担当している同ケアプラザ。

対象エリアの人口は約6万5千人、そのうち65歳以上の人口が約1万8千人(2017年9月末現在)にも上っています。

この人数は、樽町地域ケアプラザ(樽町1)に次ぎ、区内で2番目のカバー人口となっており、その存在感はますます需要度を増す状況に。

2011(平成23)年に誕生したキャラクター「まめっち」と、櫻井所長(左)、山口さん。スタッフが考案、後に着ぐるみも登場するなど地域で親しまれている

2011(平成23)年に誕生したキャラクター「まめっち」と、櫻井所長(左)、山口さん。スタッフが考案、後に着ぐるみも登場するなど地域で親しまれている

コロナ禍になり、さらに相談件数が増えています」と語るのは、2018(平成30)年9月から所長として着任した櫻井敦也さん

新型コロナウイルスの影響を大きく受ける同ケアプラザの現状について説明します。

「高齢の方の多さを感じると同時に、相談や、併設されたデイサービス(介護保険の通所介護サービス)の利用、ボランティアの皆さんの人数も大変多いと感じます」と、その人数の多さによる責務の大きさ、また利用人数に拠らず、一人一人が“困った”時に対応できる体制を構築していると語ります。

「横浜市大豆戸地域ケアプラザ20周年記念リーフレット」を手に。櫻井所長自らのあいさつも掲載している

「横浜市大豆戸地域ケアプラザ20周年記念リーフレット」を手に。櫻井所長自らのあいさつも掲載している

地域活動交流事業を担当する山口佑子さんも、「コロナ禍で、これまで元気だった方まで心理的、身体的に影響を受けているとわかり、ショックを感じるシーンもありました」と、ボランティアなどで地域で生き生き活動していた人々が、“コロナ禍”でその活動機会を奪われてしまったショックを代弁します。

そんな中、作成しているA3版2つ折り(A4)サイズのリーフレットは約2千部印刷・発行される予定となっており、社会福祉法人横浜市福祉サービス協会(西区桜木町)の坂本連理事長や櫻井所長、同ケアプラザ運営協議会会長の飯山精三さん副会長の金子清隆さん港北区社会福祉協議会事務局長(大豆戸町)の島本洋一さんらのあいさつをまずは掲載。

地域の協力も得て制作した「認知症サポーター養成講座」でも使用している手作りのDVD作品も。「企業や団体などからの講座の開講依頼で、受講者は年間700人を超えることも」と山口さん

地域の協力も得て制作した「認知症サポーター養成講座」でも使用している手作りのDVD作品も。「企業や団体などからの講座の開講依頼で、受講者は年間700人を超えることも」と山口さん

ケアプラザ20年の歩みを、「ケアプラザの出来事」「世の中の出来事」の2つを併記する方法で2ページにわたり記していることが大きな特徴となっています。

特に近年力を入れてきた介護予防、認知症予防の取り組みについて、2014(平成26)年からスタートした「スリーA」(頭文字がAから始まる、『あかるく、頭を使って、あきらめない』頭・指・身体を使う認知症予防ゲーム)や、2016(平成28)年に作成した「認知症サポーター養成講座」のオリジナルDVDのエピソードについても山口さんは振り返ります。

「ケアプラザから外に出向いての主催事業にも力を入れてきました」と、港北区内でも他に先駆け運営を開始した、街カフェ大倉山ミエル(大倉山4)、そしてカフェおからさん(篠原北1)などで、認知症の人やその家族が集い、語り合う場としての「認知症カフェ」を行ってきた取り組みについても説明します。

利用者やボランティアの人々の「季節感じる」作品の数々が館内に展示されている

利用者やボランティアの人々の「季節感じる」作品の数々が館内に展示されている

2018(平成30)年からスタートした、港北図書館(大豆戸町)との初の認知症への理解を広める「図書館のつどい」イベントや、2019(令和元)年には「チームまめど」として、認知症の方と接点がなかった地域住民と、認知症の方やその家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するイベント「RUN伴(ランとも)港北」にも、城郷小机地域ケアプラザ(小机町)とともに区内で初参加するといったチャレンジも重ねてきました。

入口付近には「本物みたい」といわれるというブドウを模した色鮮やかな作品も

入口付近には「本物みたい」といわれるというブドウを模した色鮮やかな作品も

櫻井所長は、「地元で、健康で楽しく過ごし、また知り合いを作っていただき、困った時にも相談できるような関係を作れる場所であれば。これからも多く皆様に活用していただくと同時に、その役割をしっかりと果たしていきたい」と、これから先に到来するさらなる少子高齢化社会に向かう「地域のインフラ」としての役割についても言及します。

山口さんも、「これからも、積極的に地域に出て、多く皆様の“居場所づくり”に努めるばかりでなく、特に転出入が多い子育て世代や就学児以降も、切れ目なく知り合いを作れる、安心して子育てをできる街にしていくことができれば」と、特に働く世帯が多いエリアらしい取り組みを行っていきたいとの想いを語っていました。

「まめっちぬり絵コンテスト展示会」も10月31日(土)10時から12時まで開催される予定

「まめっちぬり絵コンテスト展示会」も10月31日(土)10時から12時まで開催される予定

「新型コロナ禍」を経て、ようやく10月から「活気も戻りつつあります」(櫻井さん)と語るように、本来の地域ケアプラザらしい姿が戻りつつあるきょうこの頃。

今週末10月31日(土)10時から12時まで、本来、例年秋に開催している大型イベント「ワクワクまつり」(中止)にかわっての、「まめっちぬり絵コンテスト展示会」を同ケアプラザで開催する予定となっており、「まめっちとの記念撮影会も予定していますので、ぜひお越しください」と、櫻井さん、山口さんは、当日の来場を呼び掛けています。

「街とつながるきっかけを作れる場所でありたい」と山口さん。手作り「まめっち」のぬいぐるみたちも、利用者や来訪者を優しく出迎える

「街とつながるきっかけを作れる場所でありたい」と山口さん。手作り「まめっち」のぬいぐるみたちも、利用者や来訪者を優しく出迎える

また、来年(2021年)3月に向け、「認知症のイメージを変える図書館のつどい」イベントも、例年とは異なる「ビブリオコンテスト」(書評コンテスト)を採用し、テレビ会議システムZoom(ズーム)で初開催予定という、さらなるチャレンジを行う同ケアプラザ。

「コロナ禍におけるIT環境の普及も意識し、“皆様に届く”情報発信を行っていければ」と櫻井さん。

新しい試みを、区内のケアプラザの先陣を切るかのように行う大豆戸ケアプラザの「熱きチャレンジ」に、地域内外からのさらなる声援が寄せられていくであろう“20周年の日々”となりそうです。

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20周年迎えた大豆戸ケアプラザ、ラジオ体操や乳幼児イベント再開に笑顔も(2020年9月2日)

<港北区の超高齢社会>病院の病床数はワーストも“診療所”の数は市内トップ(2018年6月5日)※最下部に、区内に9カ所ある「地域ケアプラザ」が受け持つ対象人口(1万3000人~8万1000人)や65歳以上の高齢化割合についての表を掲載

【参考リンク】

横浜市大豆戸地域ケアプラザ公式サイト(社会福祉法人横浜市福祉サービス協会)