「もったいない」を「ありがとう」へ。新たな寄付と資源循環のしくみが常設されることになりました。
横浜市港北区役所(大豆戸町)と資源循環局港北事務所(同)は、各家庭から持ち寄られた未使用食品を地域の福祉団体や施設などに寄付する「フードドライブ」活動を新たにあす(2020年)10月1日(木)から継続的に実施することになりました。
昨年(2019年)10月1日から、「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、農林水産省や消費者庁、環境省が10月を「食品ロス削減月間」に設定。10月30日を「食品ロス削減の日」と定め、食品ロスの削減に向けた取り組みを国の活動として推し進めています。
横浜市でも、これに呼応し、いくつかの行政区単位で常設での「フードドライブ」の実施がスタートしているとのことで、同事務所の谷章子所長は、「日本全体での2017(平成29)年度の食品ロス量は約612万トン、このうち事業系の食品ロス量は約328トン。残る家庭での食品ロス量が約284万トンもの多さになっている点が指摘されているのです」と、家庭の食品ロスを削減することの大切さを指摘します。
今回、提供を呼び掛ける食品は、未開封のもので外装が破損していないもの、賞味期限(要明記)までの期間が2カ月以上あるもの、常温保存できるものの「3つの確認」が必要となっています。
また、受け付ける食品については、「例えば、缶詰や乾麺(パスタや素麺など)、インスタント・レトルト食品や海苔・お茶漬け・ふりかけ、お菓子(クッキー、せんべいなど)、飲料(酒類は除く)、健康食品(栄養補助食品など)や防災備蓄品(アルファ米など)など、ご家庭に眠っている食品を持参いただければ」と、同区地域振興課の矢野俊秀課長補佐(資源化推進担当係長)も、食品の持参を呼び掛けます。
谷所長は、「日頃から、冷蔵庫や棚に収納した食品の賞味期限を確認・チェックする習慣を付けていただき、一つでも多くの食品ロスを減らすことができれば。せっかく手に入れた食品を“食べずに捨てる”ということがない社会に変わっていけば」と、備蓄している食料の賞味期限のチェックの習慣化もあわせ身に付けてもらえたらと力を込めて語ります。
なお、「フードドライブ」は同区役所4階の47番窓口(向かって右手中央付近の地域振興課)では9時から17時まで(年末年始・土日祝除く)、資源循環局港北事務所では9時から11時30分までと、13時30分から16時まで(年末年始・日曜除く)で受付。
持ち寄られた食品は、港北区社会福祉協議会(大豆戸町)を経由し、食品を必要としている地域の福祉団体や施設などへ提供される予定で、「今の時点では継続して行われ、終了日の設定は未定」(谷所長)とのことです。
「フードドライブ」についての詳細の問い合わせは、区役所資源化推進担当(045-540-2244)まで。
【関連記事】
・家庭に眠る食品を寄付する「フードドライブ」、1/18(土)にヨーカドー綱島店で(横浜日吉新聞、2020年1月17日)※資源循環局などにより、区内イベントでは既に実施されていた
【参考リンク】
・フードバンク・フードドライブ活動の推進~食べ物の「もったいない」を「ありがとう」へ(横浜市資源循環局)
・「食品ロスの削減の推進に関する法律」の施行及び本年10月の食品ロス削減月間について(農林水産省)
・平成30年度横浜市港北区社会福祉協議会フードドライブ実施報告(港北区社会福祉協議会・PDFファイル)