新羽の民間学童保育が、ゴミ拾いや花の水やりを行うことでの地域貢献活動を行っています。
地下鉄ブルーライン新羽駅から徒歩約3~4分、横浜生田線沿いにある民間企業が運営する学童保育「ワオキッズ新羽園」(新羽町)では、今年(2020年)7月下旬から、新羽地域ケアプラザ・コミュニティハウス(同、水村志津子所長)と初めて協力。
同園が取り組む地域貢献活動の一環として、週1回のペースで、同ケアプラザまでゴミ拾いを行いながらの児童の散歩を実施しています。
同ケアプラザに到着した後、新羽駅との間の高架下に設置されたプランターへの水やりを行い、ゴミを拾いながら同園に戻るというスタイルでの「まちの美化」への協力を行っています。
同園を運営するワオ・ジャパン株式会社(鶴見区駒岡4)は、「ワオキッズ新羽園」を2014(平成26)年に開園。
区内に「ワオキッズ岸根公園」(篠原町)を2017(平成29)年4月に設置したほか、鶴見区、港北区、緑区、都筑区、川崎市幸区など近郊エリアに現在12園もの民間学童保育所を運営しています。
今回の連携の申し出は、会社の方針として地域密着に力を入れている同園側から行ったといい、同園の責任者でマネージャ―の中川朋香さんは、「地域に園として出ていくことが大切だと思い、協力を申し出ました。子どもたちが大きくなり大人になってからも、自分の育ったふるさととしてのこの街を、戻ってきたい場所、また自分の居場所として認識してもらえるような活動をしていきたい」と、今回の地域活動に至った理由を説明します。
きのう8月31日午後には3人の児童と中川さんが園からケアプラザへの道を歩きながら清掃活動を実施。
前回の清掃からまだ約1週間経過したばかり、また約20分間もの短い道中にもかかわらず、タバコの吸い殻や箱・ライターや、紙・プラスチックごみ、空き缶・ペットボトルや瓶、中には「中身が入ったパン」までポイ捨てされており、中川さんが持つゴミ袋は段々といっぱいに。
駅周辺の緑の植え込みやプランターに同じ種類の飲料の瓶が投げ捨てられていることも多いといい、「どうしていつも、ここにゴミがあるのだろう」との声が、今回の散歩途中でも複数回上がっていました。
児童らはそれぞれ“ゲーム感覚”で楽しみながらゴミ拾いを行うものの、「ゴミは園で処分していますが、新型コロナウイルスの影響もあり、衛生面には充分に気を付けながら実施しています」と中川さん。
同ケアプラザでは、プランターの設置や維持管理を地域ボランティアが行う「新羽の未来をつくる会」(松村清見会長)の尾出清和(おいできよかず)副会長(新羽町中央町内会会長)、同ケアプラザ地域活動交流コーディネーターの村井田優子さんが一行を出迎え、一緒にプランターに一緒に水を撒きながら、児童らの労を労(ねぎら)っていました。
新羽地区では、地域行事が新型コロナウイルス感染症拡大の影響でそのほとんどが中止となっているものの、中央町内会や大竹町内会、中之久保町内会の有志らが毎月第1日曜日に行っているという新羽丘陵公園(新羽町)での草むしりや、ひっとプラン港北新羽地区推進委員会健康づくり部会による地域での「畑での農作物づくり」といった活動は継続して行われているとのこと。
「新羽の未来をつくる会」会員のボランティアによるプランターの花の植え替えや水やりも継続して行われているとのことで、「これからも同園との交流をより深めていければ。新しい交流機会も設置していきたい」(尾出さん)と、地域に生まれた新しい子どもたちとの連携が、さらに地域を明るく、元気なものにしていくことにつながっていきそうです。
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