新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

スマホに、パパ・ママたちが「今だからこそ」欲しい情報を届けるサイトを目指します。

先月(2020年)5月に新規開設となった産前・産後の家庭向け情報集約サイト「ここみて港北」のトップページ(写真・リンク)

先月(2020年)5月に新規開設となった産前・産後の家庭向け情報集約サイト「ここみて港北」のトップページ(写真・リンク)

妊婦・赤ちゃんのいる家庭に向けての港北区内の情報を発信するサイト「ここみて港北」が、先月(2020年)5月26日に新たに立ち上がりました。

新型コロナウイルス感染症の影響により、港北区での産前・産後や子育て支援といった各種事業が休止となり、子育て支援拠点といった公共施設も5月末まで休館に。

発起人の棒田明子(ぼうだあきこ)さん(左)、鈴木智香子さん(街カフェ大倉山ミエルにて)

発起人の棒田明子(ぼうだあきこ)さん(左)、鈴木智香子さん(街カフェ大倉山ミエルにて)

いざ、という時に“ここみて”といえるサイト、誰もが“すぐに”、必要な情報を得られる地域のサイトが必要だと感じました」と語るのは、同サイトの企画を立ち上げた棒田明子(ぼうだあきこ)さん

日常は、港北区内で妊娠・出産や育児(特に産後4カ月まで)を行うにあたり必要・有効な情報をまとめ、災害時や緊急時には関連した情報を流す同サイト、そしてインターネットアプリのLINE(ライン)を立ち上げることを決意。今回の新規開設に至ったと説明します。

千葉県松戸市生まれの棒田さんは、結婚を機に樽町へ。2人の育児のかたわら、育児雑誌やサイトの立ち上げや運営、企画などの業務に従事するなどの経歴を重ね独立。現在、NPO法人孫育て・ニッポン(東京都中央区)理事長NPO法人ファザーリング・ジャパン(東京都千代田区)理事も務めています。

「ここみて港北」サイトやLINE登録を案内するカードも作成

「ここみて港北」サイトやLINE登録を案内するカードも作成

地域でも、地元・樽町で2017(平成29)年から、「産後ママカフェ&赤ちゃん食堂」を、“まちの相棒プロジェクト”として、同じ思いを持っているという助産師の相良有紀さんと開催。

月1回の居場所を作り、また同年から「LINEを活用した相談にも応じてきました」と棒田さんは語ります。

今回は、マタニティ関連のイベントで知り合ったことでつながりを得たという、NPO法人街カフェ大倉山ミエル(大倉山4)理事長の鈴木智香子さんとタッグを組み、ともに「発起人」として、今回のサイト立ち上げの準備を日々重ねてきました。

「ここみて港北」のカードを、地域の施設などで配布してもらうことも検討している

「ここみて港北」のカードを、地域の施設などで配布してもらうことも検討している

サイトの制作を担当する棒田さんは、「昨年(2019年)10月に、港北区と子育て分野での連携協定を締結した株式会社ダッドウェイ(新横浜2)の皆様にもご協力いただき、サイトを立ち上げることができました。新型コロナウイルス感染症の影響で、いざ、という時に、一番助けが必要であろう妊婦さん、そして赤ちゃんの生命をどうやって守るのか。市役所、区役所、そして受託者などにて、発信が分散しがちな情報を、オンライン上で“プラットフォーム”化し、LINEなどで速やかに配信する流れを構築したい」と、今回のサイト立ち上げに至った理由、その展開についても説明します。

主に情報収集や人的ネットワークの構築を担当する鈴木さんも、「地震や台風といった災害が発生した際でも、なかなか地域の情報を“すぐに”得るのは、本当に難しい。そういった産前・産後のご家庭に、まずは役立つ情報を提供し、ここから地域での子育ての基盤を築いてもらえたら」と、情報が手に入るという安心感を得ると同時に、子どもたちが成長していく過程の中においても、子育てに役立つ情報や“つながりの輪”を、それぞれが得ることができればとの想いを熱く語ります。

「地域全体」で、安心・安全に出産・育児できるネットワークを構築するための情報発信にチャレンジしていく予定

「地域全体」で、安心・安全に出産・育児できるネットワークを構築するための情報発信にチャレンジしていく予定

子育てママたちが行動する範囲は300メートル前後といわれています。私たちが何かのときに動ける範囲も、ぜいぜい自転車で動ける距離が限界なのでは」と棒田さん。

地元・港北区エリアのマタニティ支援や子育て関連の活動が、新型コロナウイルスの影響で滞る傾向があるなか、棒田さん、鈴木さんともに「オンライン」での情報受発信力をフルに活かし、テレビ会議システムZoom(ズーム)を利用しての相談会や交流機会などを、それぞれの所属先で提供しています。

多くの登録・閲覧利用を呼び掛けている

多くの登録・閲覧利用を呼び掛けている

今後、区内で4カ所の産院(出産が可能な病院)などの医療関係者港北区子育て支援拠点親と子のつどいの広場助産師会などにも、サイト運営への支援や情報提供などの協力を呼び掛けていく予定とのこと。

「まずは港北区内で、このプラットフォームを充実させることができたら。いずれは、地域全体、そして、安心・安全に出産・育児できるネットワークを、全国各地、それぞれの地域でも展開したい」との夢を描く棒田さん、鈴木さんのチャレンジが、どこまで地域に根差し、まずは広く、そして深く浸透していくかにも注目が集まりそうです。

【関連記事】

<港北区>子育ての未来はどうなる?支援現場の約50人からヒアリング(2020年1月8日)※棒田さん、鈴木さんも参加

【港北つなぎ塾・ジャンル紹介】シニアの地域活動~鈴木智香子さん(街カフェ大倉山ミエル理事長)(2020年1月17日)※シニアの支援など、多世代に対しての地域まちづくり活動も行っている

<港北区>子育て支援で初の企業連携、ベビー用品のダッドウェイと(2019年10月1日)

地域交流カフェの先駆け・大倉山ミエルの使い方、情報収集やイベントも(2019年1月8日)※5月からはオンライン(Zoom)でイベントを開催

【参考リンク】

ここみて港北~ 妊娠出産・産後育児情報のサイト

産後ママカフェ&赤ちゃん食堂@港北区樽町のブログ(まちの相棒プロジェクト)

街カフェ 大倉山ミエルの公式サイト(NPO法人 街カフェ大倉山ミエル)