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人の姿をほとんど見かけない新横浜公園(4月14日)

不要不急の外出自粛が求められるなかですが、小さな子どもがいたり、健康を維持するための運動ができなくて困った時、密集状態を避けることができそうな「新横浜公園」へ行ってみてはいかがでしょうか。【2020年4月18日・19日追記:本記事に対する意見および意図、内容の検証結果を下部に掲載しています】

横浜市はきのう(2020年)4月16日(木)、市が管理する公園内での散策や自由利用は可能であるとの見解を示しました。

鶴見川寄りには小さな子ども向けの遊具もある(4月14日)

港北区内にある大小さまざまな公園や、鶴見川沿いの堤防などで通常時よりも混雑傾向が見られるなかですが、「東京ドーム約15個分」という70ヘクタールの敷地面積を持つ新横浜公園では、他の人と接する機会はほとんどありません

新横浜公園内にある日産スタジアムをはじめ、球技場やテニスコート、ドッグラン、バスケットボール広場、スケボー広場など、公園内施設はおおむね利用ができなくなっているため、来園者が非常に少ない状態ですが、園内自体は閉鎖されていません

写真を撮影した日は平日昼間で人が少なく、誰かと接すること自体が難しかった(4月14日)

横浜市ではきのう4月16日に「横浜市が管理する公園における新型コロナウイルス感染症防止に係る対応の考え方について」と題した見解を公表

来月5月6日(水・祝)まで屋内外の施設休業は行うものの、「公園の園地などでの散策等、自由利用は可とします」とし、「他の利用者と一定以上の距離を確保することや、マスク着用や咳エチケット、手洗い等の感染予防対策を徹底してください」と呼びかけています。

一定以上の距離を確保するという点では、現時点でほぼ問題になることが無さそうな新横浜公園。健康維持のため時おり訪れる場所として、最適ではないでしょうか。

追記1:読者の方からのご意見と記事の意図について】

今回の記事について、4月18日(土)に「日吉(港北区北部)エリア在住」の女性の方から「新横浜新聞~しんよこ新聞」と「横浜日吉新聞」にご意見をいただきました。ご意見に加え、新横浜公園の現状も書かれてありましたので、ご本人から了解をいただき、転載させていただくことにしました。

【4月18日に本記事に対していただいたご意見】健康維持の場として、広大で人のいない「新横浜公園」はいかがでしょう?の記事ですがどういうつもりであげたのですか?いつも犬の散歩で利用してますが外出自粛になってからは新横浜公園は人であふれています。14日はたまたま寒くて人が少なかっただけで、いつも親子連れや子供たちがたくさんきて集団でのサッカー教室や通路でのテニス、最近ではグランドホッケーまでやる人達がたくさんくるようになって、芝生ははがれ、花壇の花は折れ、タバコの吸殻が落ちているし、「ソーシャルディスタンス保つの大変!混んでます」というのが現状なのにこんな記事書かれて迷惑です!
これは公共の物を使ってコロナを拡散させようとしているとしか思えない!

以上の本文に加え、

これ以上新横浜公園の利用者が増えることは、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の取り方が困難になるので、この時期にこの記事を記載し、多くの人に公園に集まることを推奨しているこの記事が問題である

との趣旨でお返事を頂戴しました。

記事の意図についてお伝えします。

今回の記事は、「新横浜新聞~しんよこ新聞」のみに掲載しており、本メディアの対象エリアである新横浜周辺(港北区南部)の住民の方に、外出自粛要請が行われているなかでも一定時間認められている健康維持の場として、徒歩や自転車で訪れることが可能な身近な場所として紹介したものです。健康維持の場とは、幼児を遊ばせたり、散策やマラソンをしたり、また犬の散歩といったこともイメージしています。

そのため、遠方からわざわざ車や公共交通機関を使って訪れることを推奨する意図は無く、交通案内ページへのリンクも控えております。

ただ、インターネットという特性上、対象外の地域の方が記事に接する可能性も否定できません。「新横浜新聞~しんよこ新聞」は通常、新横浜周辺エリアの港北区民や周辺区民、新横浜在勤・在学者が読者の中心ですが、緊急事態宣言後は、通常の2倍から3倍の数で読まれております。

現在、港北区内の健康維持の場としては、区内に200箇所ほどある「公園」鶴見川など川辺のまとまったスペースが主に利用されています。ただ、公園は主に幼児を連れた人や小学生で、川辺はマラソンやサイクリングなどで、土休日だけでなく、平日でも混雑する傾向があります。

区内の公園や河原のなかには、物理的なスペースの都合から、多くの人が訪れる天候や時間帯によっては、社会的距離(ソーシャルディスタンス)が取りづらいケースもいくつかの場所で見られます。

こうした現状があることから、「東京ドーム約15個分」という港北区内で最大のスペースを持つ新横浜公園なら、収容能力から考えて問題が少ないのではないか、との判断に加え、横浜市が「公園の園地などでの散策等、自由利用は可とします」との見解を公表したため、新横浜近郊エリアの読者に向けて情報を発信しました。

新横浜公園でも、天候や日時、公園内のエリアによって混雑することがありますが、社会的距離の取り方については、たとえば、幼児が目立つ遊具エリアなど利用者が集中していたとしても、新型コロナウイルス感染の危険性を回避する選択として、東京ドーム約15個分という敷地を持つ新横浜公園内なら、別の場所やエリアへ移ることによって距離は取りやすいと考えられます。また、散策やマラソン、犬の散歩では、長時間同じ場所にとどまっているケースは少ないと思われます。

新横浜公園は公共施設であり、規則を守ったうえで誰もが自由に使える公園施設ですが、ご指摘のあった「集団でのサッカー教室」や「通路でのテニス」といった行為や、花壇の花が折られたり、タバコの吸殻が落ちているといった現状は、残念ながら利用者マナーの問題で、モラルに訴えるとともに、管理者に適切な対処を依頼するしかないのが現状です。

ご指摘のなかに「こんな記事書かれて迷惑です!」とありました。健康維持の場として新横浜公園を適切に利用をしている方にとって、今回の記事の意図と異なるマナーの悪い利用者を多数誘発してしまったとしたら誠に遺憾です。

一方で、新横浜公園は特定の集団や個人が独占できるのものではなく、市民の誰もが使える公共施設であるという点はご理解いただきたく思います。

区内最大規模を持つ新横浜公園が健康維持の場として適切に利用されることによって、港北区内にある十分なスペースを持たない公共の公園や河原などの混雑を軽減し、新型コロナウイルスの感染拡大の危険性を回避できる可能性が高まると考えています。

2020年4月18日、新横浜新聞~しんよこ新聞

追記2:記事内容の検証~“行楽最適日”における新横浜公園での検証】

検証日:4月19日(日)12:00~13:30頃、天候:晴れ、気温:21度(※前日土曜日は大雨で園内の一部が閉鎖され利用不可だった)

【新横浜公園での検証結果】

  • 東ゲート橋~日産スタジアム:すれ違う人は半径20メートルほどに平均1人いるのがめずらしい。日産スタジアム東ゲート前広場でサッカーボールを使って遊ぶ中学生らも
  • 中央広場(日産フィールド小机)付近:半径20メートルほどに平均1~2人いるかいないか。親子連れが目立つ
  • 第三レストハウス~草地広場付近:半径20メートルほどに平均3~4人いるかいないか。親子連れの姿に加え、ボールを使って遊ぶ姿も。草地広場では芝生が無くなっているところも目立つ。冬の生育遅れか、利用過多によるものかは不明
  • 第二レストハウス~遊具広場:半径20メートルほどに平均3人程度いるかいないか。遊具広場では、2メートル以上の距離を取れていない人も目立つ
  • 遊具広場に近い「第三駐車場」:満車の状態、駐車スペースの枠外にも縦列駐車。料金収受器を止め、管理者はおらず、無料開放の状態。8~9割は横浜ナンバー、時おり川崎ナンバー。なお、小机駅側の「第一駐車場」でも無料開放を確認
  • 新横浜公園での散歩(散策)やジョギング(ランニング)といった「健康維持」活動を行う際、他の人と2メートルの間隔が狭められるような危険性は感じなかった。ただ、意図せず他の人が近づいてくることがあった
  • 一方、レストハウス内のトイレや水道では2メートル以内に接することもあった。
  • テントなどを持ち込み一定時間に渡って公園内の一部を占有する「行楽利用」も目立つが、2メートルの距離は取れているように見えた
  • 専用のスポーツ器具を持ち込んだり、カラーコーンなどで一区画を占有したり、複数人でゲーム形式の動きをする「スポーツ練習」を行うグループや複数人も見られ、なかには大きな発声を行っているグループも見られる
  • 外出自粛が求められるなか、自動車を使った複数人による遠方からの利用やテントの設置といった「行楽利用」や、本来目的外である場所を使った「スポーツ練習」といった行動が「健康維持活動」にあたるか否かは定かではないが、日曜日に駐車場を無料開放している点を考えても、新横浜公園(管理者である横浜市)が是認しているようにも見える

【本記事内容に対する結論】

  • 当記事の見出しに「人のいない」、また記事中に「他の人と接する機会はほとんどありません」とあるが、今回の検証日(行楽最適日)のように賑わいを見せる日もあり、表現として適当とは言えない
  • 記事中にある「来園者が非常に少ない」とあるが、複数の関係者にヒアリングしたところ、天候や曜日、時間帯によってはそうした日も存在するとのことだが、さも全日がそのような状態であるかのごとく誤解を生みかねないので補足すべきであった
  • 記事中に「一定以上の距離を確保するという点では、現時点でほぼ問題になることが無さそうな新横浜公園」とあるが、単独での散歩やマラソンなど「健康維持」の活動では2メートル以上の距離をおおむね確保できた一方、子ども向けの遊具広場では2メートル以上の距離が取れていない人も見られた
  • 本記事は「健康維持」の場として新横浜公園を紹介したものとのことであるが、主に自動車で複数人で来園したり、園地の一部にテントを張って使用したりする「行楽利用」や、使用目的外の場所における「スポーツ練習」といった、本記事が意図しない人々を呼び寄せることにつながることも考えられるため、より丁寧な記載内容とすべきである(2020年4月19日追記)

【関連記事】

新横浜公園や岸根公園で遊具使用を休止、「密接・密集」防ぐ新型コロナ対策で(2020年4月24日)※リンク追記

【参考リンク】

新横浜公園のマップ(施設閉鎖中も園内の散策は自由)

横浜市が管理する公園における新型コロナウイルス感染症防止に係る対応の考え方について(2020年4月16日公表)