来年(2020年)1月から港北区内に本社を置く上場企業が1社増えて合計30社となります。厚木市に本社を置く株式会社放電精密加工研究所(=HSK、工藤紀雄社長)はこのほど、新横浜3丁目のイノテックビルに本社を移すことを発表しました。
放電精密加工研究所は、人工発生させた電気(雷)エネルギーを使った金属加工技術「放電加工」を中心とした老舗企業で、放電加工事業に加え、住宅のアルミ窓枠や、自動車・鉄道車両などのアルミ部品といった金型事業も主力。
同社は1961(昭和36)年に川崎市下平間で創業し、1994(平成6)年からは工場を置く厚木市飯山を本社とし、愛知県春日井市や小牧市、岡山県赤磐市、千葉県成田市などに工場を置いています。
東京証券取引所の「JASDAQスタンダード」に上場しており、2019年5月期の連結売上は116.8億円、営業利益は9.5億円。連結の従業員数は435人(2019年5月)で、放電加工の事業者としては国内最大規模とされています。
新横浜への本社移転は、事業力の強化を目的に10月17日付けで決定し、現時点では来年1月上旬にイノテックビルの11階フロアに入居する予定。
イノテックビルは、東証一部上場の半導体関連企業であるイノテックのほか、ドラッグストア業界7位規模のココカラファインが本社を置いており、放電精密加工研究所の入居により、区内の上場3社が本社を置くことになります。
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【参考リンク】
・放電精密加工研究所の株価情報(Yahoo!ファイナンス)