記念マッチを「負けなし」継続で2位浮上――。きのう(2019年6月)22日の夜、日産スタジアムで行われたJリーグ・横浜F・マリノスと松本山雅FC戦は、「港北区制80周年記念マッチ」として開催。
試合前やハーフタイム中のパレードなどこれを記念する多くの催しが行われたほか、マリノスも後半35分に、ブラジル出身のフォワード・エジガルジュニオ選手が4試合連続のゴールを決め、1対0で勝利し2位に浮上(同日終了時点)。同スタジアム4連勝で区制80周年に大輪の花を添えました。
今年4月1日に誕生の節目となる80周年を迎えた横浜市港北区を祝おうと、試合前の14時15分からは新横浜、大倉山や日吉など港北区内の3つの保育園児や、トリコロールマーメイズのメンバー総勢約60人による「80周年記念ミズキーダンス」を東ゲート前広場で披露。
試合前までの間に、港北区が設置したブース内では、記念横断幕への「マリノスへの応援メッセージ」を受け付けていました。
激しい雨が突然降る中、17時からは栗田るみ港北区長が、応援メッセージを掲げた同区職員とピッチに登場。
2010年から始まった「こうほくサンクスマッチ」とこれまで冠した港北区とのタイアップ試合(2018年を除き毎年開催)で、「全8試合のうち7試合勝利、1試合が引き分けと、“負けなし”(の戦績)となっています。今日もマリノスの勝利で(たくさん観戦に来ている区民と)盛り上がりましょう」とあいさつ。
続いて、新横浜にも隣接する太尾小学校マーチングバンド(大倉山7)の約50人による演奏では、マリノスのサポーターズソング「We are F・Marinos(ウィーアー エフマリノス)」を披露。雨中に負けじと、昨年(2018年12月)に行われたマーチングバンド全国大会(一般社団法人日本マーチングバンド協会、さいたまスーパーアリーナ)で金賞(第1位)を受賞したという音色を、スタジアムじゅうに高らかに響かせていました。
さらにハーフタイムでは、栗田るみ港北区長、横山日出夫前区長(現市財政局長)、小野崎信之緑区長(元港北区副区長)ら港北区ゆかりの職員30人超が応援メッセージを掲げながらピッチを一周。
元バレーボール女子日本代表の杉山祥子(さちこ)さんを「一日警察署長」に任命した、港北区内を管轄する港北警察署(大豆戸町)の小島伸治警察署長や、港北交通安全協会の嶋村公(ただし)代表理事ら交通関係団体、港北防犯協会の川島武俊会長ら防犯関係団体の各代表者ら20人超が、交通事故防止や振り込め詐欺の撲滅を訴える横断幕とともに、これに続いていました。
特に、2004年のアテネオリンピックや、2008年の北京オリンピックにも出場、身長も180センチメートルを越える元バレーボール選手らしい、堂々とした「一日署長」姿を披露した杉山さんに、多く観客からの歓声も寄せられていました。
今年9月のラグビーワールドカップ(W杯)、来年夏の東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、区内が国際的にも注目される場所となることから、「両イベントを港北区で盛り上げるために、また港北区の安心・安全のためにも、杉山さんの“強力なアタック”で犯罪を撲滅したい」と小島署長。
杉山さんも、「(出身地の)静岡から、入団したNECレッドロケッツ時代に、当時拠点があった横浜市都筑区で7年間過ごしたこともあり、(この近辺は)想い出も深い場所。日産スタジアム、そしてJリーグは、バレーボールとはまた違う熱気が素晴らしいですね」と、今回の署長の大役を務めた感想を語っていました。
「緑区のお祭りやイベントなどでも、マリノスの皆さんがイベントを盛り上げてくれます。地元の誇りとして、心から応援したい」(小野崎緑区長)、「警察、区の交通安全や防犯活動の関係者、ほかたくさんの皆さんの協力があってこそのイベントの盛り上がり」(横山前港北区長)と、地域や、そこに生きる人々あってこその“区制80周年”と訴える、港北区関係者の強い想い。
これからの、より一層のマリノスと地域とのつながり、そして双方の信頼関係や、より深い「絆」づくりこそが、チームの勝利に直結する秘策となるようにと、願う人も少なくないはずです。
【当日の様子】
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【参考リンク】
・2019 明治安田J1 第16節 vs松本山雅FCレポート(横浜F・マリノス)
・港北区制80周年記念マッチが行われます(港北区)