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新横浜企業が展開中の「人工知能(AI)」を使った子ども見守りサービスが進化しています。新横浜2丁目のビーサイズ株式会社(八木啓太社長)は、2017年4月に始めた「GPS BoT(ジーピーエス・ボット)」で、子どもが普段の行動範囲から外れた場合、保護者のスマートフォンへ自動でプッシュ通知する機能を新たに加えました。

5センチほどの機器を子どもに持たせるだけで、スマートフォン上で位置情報を確認できる(ビーサイズのサイトより)

ビーサイズが展開する「GPS BoT」は、5センチ・重さ46グラムの四角い端末を子どもに持たせておくと、スマートフォンのアプリ上で保護者が子どもの位置情報を知ることができるサービス。端末は1台4800円(税別、ほかに送料350円が必要)で販売され、別に月額480円(税別)の利用料金が必要です。

この端末内にはAIが搭載されており、学校や学習塾など子どものよく行く場所を自動的に機器が学習するのが特徴で、今回の新機能も子どもが普段の行動範囲から外れると、自動でメールが送信される仕組みです。

保護者のスマートフォンアプリ上で子どもの位置情報を確認できる(同社サイトより)

保護者が特別な設定を行う必要がない簡単さもうけており、今年(2019年)3月末までに累計4万台以上を販売。2018年度には「非常に肌理(きめ)のこまかい情報提供サービスがなされている」として、「グッドデザイン賞」も受賞しています。

同社では「港北区内でもちょうど入学式や始業式を終えたばかりという小学校も多く、新学期を迎えた子どもの安全対策として、ぜひご活用いただければ」と話しています。

ビーサイズは富士フィルムで医療機器の設計などに携わっていた八木啓太社長が同社研究所に近い小田原市で2011年に創業。1人で家電製品の企画から販売までこなす“一人家電メーカー”として話題となりました。

鶴見川に近い位置にある「光正第三ビル」

2016年11月には今後の事業拡大を見込み、「港北区周辺には部品会社が多い」(同社)というメリットも考慮して、新横浜2丁目の光正第三ビルに本社を移しています。

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【参考リンク】

GPS BoT(ジーピーエス・ボット)の公式サイト

ビーサイズ株式会社の公式サイト