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東海道新幹線の新横浜駅や品川駅、東京駅の“独自駅弁”が拡充しつつあります。JR東海傘下で車内販売や駅弁製造などを行うジェイアール東海パッセンジャーズ(東京都中央区)は、先月(2019年1月)に17日に販売を始めた「江戸甘からあげ弁当」(890円、価格はいずれも税込み)に続き、今月(2月)21日には「中華弁当 七つの御菜と二つの御飯」(1000円)を新たに発売しました。

新横浜駅ではJR横浜線の改札内にもジェイアール東海パッセンジャーズによる駅弁販売店がある

東海道新幹線の駅構内では、主にジェイアール東海パッセンジャーズが駅弁製造と販売を担っており、同社は「新横浜・品川・東京」の3駅を一つのエリアとみなして駅弁開発を行っているため、新横浜駅だけで販売する駅弁は、2019年2月現在で設定されていません。

これまで同社が新横浜駅など首都圏3駅で販売している駅弁は、「焼売炒飯弁當(シューマイチャーハンべんとう)」(920円)や「深川めし」(同980円)など5種類。それ以外は、京都駅や大阪駅などでも販売する“共通駅弁”ですが、今回発売した2つの駅弁は、いずれも新横浜など首都圏3駅のみで販売する独自駅弁となっています。

2月21日から新横浜駅などで発売を開始した「中華弁当 七つの御菜と二つの御飯」(税込1000円)は多彩な味が楽しめる

昨日から発売した「中華弁当 七つの御菜と二つの御飯」は、主食に白ご飯と炒飯(チャーハン)の2種類を入れ、「豚唐揚げ黒酢入りソース和え(ジャガ芋甘煮、人参煮、ピーマン煮入り)」や「海老(エビ)チリソース和え」に加え、「肉焼売」や「海老焼売」、「鶏唐揚げ」、「蒸鶏棒棒鶏(バンバンジー)ソース和え」、「山くらげ醤油漬」と7種類の中華おかずを盛り込んだ“いいとこどり”の駅弁。

中華街をようする横浜だけに、新横浜駅から新幹線に乗車する観光客にも訴求できる内容で、少量多品種のおかずは、ビールなどのアルコール類との相性も良さそうです。

1月17日に新横浜駅などで販売を始めた「江戸甘からあげ弁当」(税込890円)。アサリ煮付けや昆布の佃煮など「東京ゆかりの食材」も添えられている

一方、「江戸甘からあげ弁当」は、強い甘みを持つ伝統的な「江戸甘味噌(みそ)」のタレに絡めた「唐揚げ」が特徴。5つ入っているうちの3つが“江戸甘からあげ”で、2つはノーマルな唐揚げ。マヨネーズと七味唐辛子も付属しているため、複数の味が楽しめます。

「徳川家康が出身地である三河の八丁味噌の旨みと、京都の白味噌の上品さを兼ね備えた味噌を作れ、と命じたことから生まれたと言われる」など、弁当の裏ぶたに書かれた江戸甘味噌や江戸特産品についての細かな解説文も、駅弁ならではと言えそう。

これらの駅弁は、横浜線の改札内コンコース「デリカステーション」をはじめ、新幹線の改札内では、構内2カ所と3・4番線ホーム(新大阪方面)上に2カ所ある販売店で売られています。

新横浜駅など首都圏3駅で販売されているジェイアール東海パッセンジャーズの駅弁は以下の通りです。価格はすべて税込み。

新幹線・新横浜駅などで販売されている駅弁の一覧(ジェイアール東海パッセンジャーズのページより)※クリックで拡大

▼ 東海道新幹線・新横浜駅など首都圏3駅の独自駅弁(2019年2月21日現在)

<3駅に加え京都駅・大阪駅でも販売の駅弁>

<東海道新幹線の主要駅で販売されている共通商品>

  • 特製幕之内御膳:1,370円
  • 牛たん弁当:1,260円
  • 東海道肉づくし:1,210円
  • すきやき弁当:1,080円
  • 30品目以上にぎわい弁当:920円
  • やきとり弁当:910円
  • やさいたっぷり400kcal台弁当:780円
  • 朝のおむすび弁当:430円

印は車内販売でも取り扱いあり
※ このほか、新横浜駅では店舗によって「シウマイ弁当」(860円、崎陽軒)や「700系新幹線おにぎり弁当」(1280円、笹八)など、ジェイアール東海パッセンジャーズ製造品以外の駅弁を取り扱っていることがあります

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新横浜駅で唯一の“独自駅弁”は良心的な「かつ重」、構内の目立たない場所で販売(2017年7月31日、正式な駅弁ではないが新横浜独自の弁当も)

【参考リンク】

東京・品川・新横浜駅での販売駅弁サンドイッチ(ジェイアール東海パッセンジャーズ)

東海道新幹線・新横浜駅での駅弁販売場所(ジェイアール東海パッセンジャーズ)