横浜市交通局は、バスの停車時に横断歩道上にかかる可能性がある21カ所の市内停留所のうち、港北区内にある「観音前」(大倉山2・3丁目)について、安全対策の状況を発表しました。
すでに車内アナウンスやバス停の看板設置などによる周知が行われているほか、今月(2018年12月)13日には警察署や道路管理者らと観音前バス停の現地診断を実施。
診断結果によると、同バス停は大倉山駅方面行が1日127便(乗車178人・降車64人)、太尾神社方面行は同125便(乗車72人・降車164人)と通過する便数は多いものの、1便あたりの乗降客数は2人未満であり、「乗車のお客様は段差のある歩道上に待機が可能で、降車時の空間も確保されている」(横浜市交通局「バス停の安全対策について」=横浜市会提出資料)との判断です。
さらに、「地域からの意見では、横断歩道の利用が多いため、横断歩道を引き続き利用する必要性を訴える声がある」(同)とし、「区役所からは、沿道の他の場所でバスベイを確保することは相当困難であり、移設は現状より安全性が低くなると想定されること、現行のバスベイは道路狭隘(きょうあい)に御配慮いただき沿道地権者に提供いただいた経緯から、現状維持が妥当との意見を示されている」(同)と報告します。
そのうえで、「今後、県警察や関係者と連携して総合的な安全対策を検討する」(同)と結論づけられました。
なお、同バス停至近には大倉山アソカ幼稚園が置かれていますが、「地域からの情報では、バス停前の幼稚園の登下園時には、人が立って安全対策をしている」(同)とのことです。
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