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生活支援ロボットを実際に使ってみませんか――。神奈川県は掃除や食事、荷物運び、コミュニケーションといった人間が生活上で必要な行為を支援するロボットを1カ月間にわたって体験できる「生活支援ロボットのモニター制度」を今月(2018年5月)7日から来年1月18日まで行います。

今回のモニター募集にはコミュニケーションロボットの「いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん」も含まれている(「生活支援ロボット」を紹介する県の動画より)

これは、生活支援ロボットを実際に体験してもらうことで、実用化や普及につなげてもらおうとの考えから県が企画したもので、9社が開発する10種類のロボットのうち1種類をモニターとして試用することが可能です。

モニター応募は、主に県内の介護施設や障がい者・障がい児の施設、医療機関、学校などを対象としていますが、10種のロボットのうち、8種類は県内に住む個人でも申し込みができます。

個人で申し込めるのは、コミュニケーションロボットの「いっしょに笑おう!うなずきかぼちゃん」をはじめ、手指・足首のリハビリ補助ロボット「パワーアシストハンド・レッグ」と「PAH UFO」、“にぎる”力をサポートする「SEM Glove 自立支援用」や「移乗サポートロボットHug」、自動制御機能付の歩行車「リトルキーパスS」、薬の飲み過ぎや飲み忘れを防止する「服薬支援ロボ」、本のページを1枚ずつめくってくれるロボット「りーだぶる3」の8つで、高齢層の介護時やリハビリ時などに役立ちそうです。

神奈川県は「さがみロボット産業特区」を通じて生活支援ロボットの実用化や普及を進めている(「生活支援ロボット」を紹介する県の動画より)

モニターの応募は県のページから申し込むと、開発メーカーがロボットを持参または配送を行い、モニター試用後はメーカーが定める方法で返却することになります。県や各開発企業が実施する簡単なアンケートへの回答することと、返送料金がかかる場合は負担することが必要です。応募者多数の場合は抽選になるとのことです。

県は「さがみロボット産業特区」を通じて生活支援ロボットの実用化や普及を進める活動を推し進めており、今回のモニター制度も普及活動の一環として行われています。

今回のモニター対象となっているロボットには、新横浜や港北区内に本社や拠点を置く企業が開発したものはみられませんが、ものづくりがさかんな区だけに、今後は地元開発ロボットがモニターとして登場することを期待したいものです。

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【参考リンク】

生活支援ロボットのモニター制度~生活支援ロボットを施設(ご自宅)などで使ってみませんか!?(神奈川県、2019年1月19日まで)

生活支援ロボットとは?(神奈川県)