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新横浜駅や周辺の街を、より安心・安全に過ごせる街に――港北警察署は、昨日(2018年)2月6日、JR新横浜駅直結の駅ビル「新横浜中央ビル」(新横浜2)を運営する新横浜ステーション開発株式会社(同)内に事務局を置く「新横浜中央ビル暴力団等排除連絡会」に対し、同ビルの2008年3月の開業から10年間、暴力団など反社会的勢力の排除活動に貢献したとして感謝状を贈呈しました。

JR新横浜駅直結の「キュービックプラザ」を運営する駅ビル「新横浜中央ビル」が暴力団等排除連絡会を組織、その功績に対し感謝状が送られた

JR新横浜駅直結の「キュービックプラザ」を運営する駅ビル「新横浜中央ビル」が暴力団等排除連絡会を組織、その功績に対し感謝状が送られた

同社が運営する商業施設「キュービックプラザ」のテナントなど約77事業所で同連絡会は構成。立ち上げ当時、「駅ビルで同様の活動や取り組みを行っていたのは全国的にも他にはなかったのではないか」(同連絡会担当者)というほど斬新、かつ先進的な試みだったといいます。

同ビルでは、館内のルールを定めた「館内規約」において、入居テナントに対し、暴力団対策法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律、1992年施行、2012年改正施行)で規定された暴力団による暴力的要求行為に対応する「責任者専任届」の提出を義務付けるなど、高い意識で活動を継続してきたといいます。

また、テナントの店長を集めて開催される月例の「定例会」において、暴力団排除への意識付けを継続的に行っているほか、館内の巡回などを通じて、暴力団員や反社会的勢力にかかわる疑いがあると確認できる者へのテナント店舗からの退去などの活動を実施、この功績を称え、この度表彰されたものです。

商業施設「キュービックプラザ」が入る新横浜中央ビル(右)と、新幹線ホーム(中央奥)。暴力団関係者と思われる姿が新幹線を利用、送迎とおぼしき車の乗り降りなどで見られることもあるという

商業施設「キュービックプラザ」が入る新横浜中央ビル(右)と、新幹線ホーム(中央奥)。暴力団関係者と思われる姿が新幹線を利用、送迎とおぼしき車の乗り降りなどで見られることもあるという

暴力団対策法の法改正神奈川県暴力団排除条例の制定(2011年)などの効果もあり、暴力団が表立って活動するケースは「減ってきている」(同警察署担当者)とのことですが、まだ年に数件は、テナント内にてその姿が見られるなどのケースもあることから、「利用者の方に、より安心・安全に駅ビルで過ごしていただくためにも、より継続してテナントと協力し、暴力団排除への取り組みを続けていきたい」と、同連絡会の担当者は、テナントも含めた活動強化への決意を語ります。

なお、同社は、暴力団対策法施行年の1992年から区内で活動を続ける港北区暴力団追放推進協議会(大豆戸町・事務局:港北警察署内)にも加盟しており、「これからも地域ぐるみで暴力団や反社会的勢力の排除に向けた活動を強化していきたい」と、同警察署は、同連絡会や、近隣企業・商業施設も含めた暴力団排除活動へのより一層の協力を呼び掛けています。

【関連記事】

「背後は暴力団」特殊詐欺への注意呼び掛け、被害額は県下ワーストの2億8千万円超(2016年12月26日)

<暴力団対策で会合>港北署長「違法行為は積極的に事件化図る」と追放へ決意(2016年2月28日、横浜日吉新聞)

【参考リンク】

暮らしの安全情報~暴力団を追放するために(神奈川県警察本部)

暴力団排除条例とは (神奈川県)