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6月に公開されたばかりの港北区内「洪水ハザードマップ」(横浜市サイトより

頻発するゲリラ豪雨やこれからの台風シーズンに向けて一度チェックしておきたいのが港北区内の「洪水ハザードマップ」です。今年(2017年)6月に公開されたばかりの最新版はインターネット上からもPDF形式でダウンロードすることが可能です。

これは、鶴見川水系と多摩川水系の浸水想定区域の一部が改訂されたことにともなって新たに作られたもので、2日間で405ミリの雨が降り、堤防が決壊したり、川の水があふれ出したりした場合に、どこのエリアがどのくらい浸水するかをシミュレーション。地図上から浸水想定区域と浸水の規模が一目でわかるようになっています。

浸水想定に加え、新横浜エリアでは横浜線の築堤下に設けられた通路など、大雨時に冠水の可能性があるアンダーパスも示すほか、がけ崩れのおそれがある土砂災害警戒区域も表示しています。

港北区内の町名別の災害記録はPDF形式で公開されている

また、洪水ハザードマップと合わせて見ておきたいのが、過去の洪水などを町名別にまとめた区内の災害記録です。

たとえば同記録には、2011年9月21日の「台風第15号」では、新横浜1丁目から3丁目までのそれぞれで浸水や住居などの破損に加え、人的には軽傷者があったことを記載。2014年10月5日の「台風18号」では、岸根町で床下、小机町では床上、篠原町では非住家の浸水被害が発生していたことなど、町名ごとに被害状況がまとめられており、洪水ハザードマップだけでは分からない危険箇所を探すうえでの参考となりそうです。

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【参考リンク】

港北区など横浜市内各区の洪水ハザードマップ

港北区における過去の洪水など町名別の災害記録PDF