新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

道路に面した土地(宅地)の標準的な価格である2017(平成29)年分の「路線価」がこのほど国税庁から発表されました。課税を計算する際の基準で、実態の地価を示しているものではありませんが、細かに見ていくと“ちょっとした位置の違い”で価格が上下していることが分かります。

新横浜駅前の路線価(国税庁の「路線価図・評価倍率表」サイトより、赤線は本紙)※地図の見方はこちら

港北区内でもっとも路線価が高かったのは、新横浜駅の駅ビルに面したバスロータリーやタクシー乗場付近です。1平方メートルあたりの価格は144万円となり、次に高いのは横浜アリーナ方面の東改札口側にある「北口広場」で、コンビニ「デイリーヤマザキ新横浜駅前店」から「マクドナルド新横浜駅前店」にいたる一帯は、同135万円。3番目に高かったのは、駅岸根寄りの北口駅前「西広場」付近で同131万円

JR東海の駅舎(駅ビル)から近ければ近いほど路線価が高い

続いて、環状2号線沿いのロームや富士火災横浜ビルなどが建つ新横浜2丁目4番地が同117万となっており、駅前から「宮内新横浜線」沿いにある城南信用金庫付近までは同104万円、環状2号線沿いの「新横水信ビル」(大戸屋やトヨタレンタカーなどが入るビル)付近では107万円で昨年と比べ上昇が見られました。

一口に新横浜の“駅前”といっても、位置の違いによって144万円から107万円までの幅が出ており、「角地」に建つ新横水信ビルにいたっては、駅前広場に面したマクドナルドがある側は135万円でしたが、環状2号線に面した側は107万円と価格が下がります。また、篠原口側の“駅前”は1平方メートルあたり24万円から28万円と、“新幹線側”と比べて三分の一以下の水準でした。

菊名駅は東口バスロータリー前道路沿いの路線価がもっとも高かった

一方、隣の菊名駅では、東口バスロータリー前の道路(綱島街道~生花店付近まで)が42万円と昨年と比べわずかに上昇。西口側は「カフェコロラド菊名店」(篠原北2)付近の35万円が最高値で、綱島街道のある東口側の地価が西口を引き離す結果となっています。

西口にJRの新駅舎が完成することで差が縮まるのかが気になるところです。

大倉山駅前はレモンロード側のほうが若干路線価が高い

微妙なのが改札口が1カ所しかない大倉山駅前で、綱島街道や港北区役所側へわずかに近い「レモンロード」側が49万円(パチンコ店やお好み焼き店のビルが建つ付近)となり、「エルム通り」側の48万円(ケンタッキー付近)をわずかに上回っていました。

ちなみに、港北区内の路線価は駅前の最高価格で見ると、新横浜日吉綱島大倉山菊名の順でした。なお、区内の路線価一覧は国税庁のサイトで公開されていますので、自ら住む場所もチェックしてみてはいかがでしょうか。

【関連記事】

<2017年公示地価>菊名西口側の住宅地で高い上昇率、新横浜駅前のビルも(2017年3月23日)

【参考リンク】

港北区内の路線価一覧(住所から各エリアの地図が閲覧可能、位置図から探す場合はこちら

新横浜駅付近の路線価

新横浜駅「篠原口」付近の路線価

菊名駅「東口」付近の路線価

菊名駅「西口」付近の路線価

大倉山駅前付近の路線価