綱島駅東口から徒歩10分超、綱島街道沿いの綱島東4丁目にあったパナソニック(旧松下通信工業)の巨大な工場跡地を使った再開発が進んでいます。
甲子園球場と同程度の広さを持つ規模の開発計画は「綱島SST(Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン)」と名付けられ、パナソニックと野村不動産が主導する形で一昨年(2015年)9月から工事が進展中です。
綱島SSTでは今年(2017年)春に本格稼働した米アップルの研究所「YTC(横浜テクノロジーセンター)」をはじめ、ENEOS(エネオス=JXエネルギー)のショールームを兼ねた「横浜綱島水素ステーション」がすでに完成しており、来年(2018年)春までに野村不動産のマンション「プラウド綱島SST」(94戸)や慶應義塾大学の国際学生寮などが完成する予定です。
そんななか、同再開発で地元住民からもっとも注目を集めているのが最大の面積を占める商業施設「アピタ横浜綱島店(仮称)」。近隣の箕輪町2丁目にあった「アピタ日吉店」が再開発のため一昨年(2015年)11月に閉店して以降、周辺は総合スーパーの空白地帯となっており、開店が待ち望まれています。
ところが、当初開店が予定されていた今年(2017年)秋頃から半年程度遅れ、来年(2018年)2月下旬以降となる見通しであることがこのほどわかりました。
横浜日吉新聞の取材に対し、運営会社のユニー(愛知県稲沢市)が開業時期の変更を認めたもので、アピタ横浜綱島店について「売場構成やテナント数などをすべて再検討しているため、開店は来期(2月21日以降)となりそうだ」と話しています。
アピタ横浜綱島店については、昨年(2016年)6月時点で今年(2017年)9月頃にも開店するとの予定を地元に説明しており、昨年3月に行われたユニーによる公式発表でも「2017年秋オープン予定」としていました。
一方、その後ユニーは昨年9月にファミリーマートと経営統合を行っており、合併前にはアピタの大量閉店を検討していることがメディアで報じられるなど、同社の総合スーパー事業をめぐる経営環境は大きく変化しています。
アピタ横浜綱島店の建設においても、当初は建築主が「ユニー株式会社」となっていたものが、合併後は資産保有を目的とした特別目的会社とみられる「合同会社IKインベストメント・フォー」に変えられています。
アピタ横浜綱島店が建設されている綱島SSTでは、完成を意味する「まちびらき」を2018年春に設定しています。同店は綱島SST内の施設では最大の面積を持つだけに、まちびらきまでに開店するとみられます。
【関連記事】※下記はすべて横浜日吉新聞の記事
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・綱島SSTの新「アピタ」は2017年9月にも開店、営業時間は9時から22時を予定(2016年6月20日)
・<ユニー>ファミマと合併で東海地区外のアピタ閉鎖報道、日吉と綱島に与える影響(2016年5月28日)
【参考リンク】
・綱島SST(Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン)の公式サイト
・「アピタ横浜綱島店(仮称)」出店決定!~2017年秋オープン予定(PDF、2016年3月28日時点でのニュースリリース)