鳥山町の三和交通が考案した配送サービス「タクシー便」に国から待ったがかかりました。同社は自社のタクシーを使って24時間いつでも集配や配送を行うサービスを今月(2017年3月)6日(月)から始めると発表していましたが、これを延期するといいます。
通常、荷物の運送業務を行うには「貨物運送事業」の認可が必要となっていますが、タクシー事業者である三和交通は人の運送のみが認められています。
一方で「救援事業」と呼ばれるタクシーを使った“便利屋”的なサービスを行うことは認められており、病院への診察申し込みや薬の受け取り、順番取り、買い物代行といった業務は三和交通でも行っています。
そのため同社では、タクシーの便利屋的なサービスの一環として、緊急時の集配や配送は荷物の運送業務には当たらないと判断。「タクシー便」と名付けて始めようとしたものの、監督官庁である国土交通省から待ったがかかったといいます。
同社は「見解の違いがあるため現在はサービス開始のメドは立っていないが、監督官庁との調整は続けており、できるだけ早い段階で始めたい」といい、同省の見解を踏まえたうえで、あらためてタクシー便をスタートさせたい考えです。
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・24時間365日いつでも集荷&配送、鳥山町の三和交通が「タクシー便」開始(2017年3月2日)
【参考リンク】
・監督官庁と事業内容調整のため「タクシー便」の開始を延期致します(三和交通、2017年3月3日)
・タクシーのニューサービスあれこれ(国土交通省九州運輸局、救援事業の項目にサービス内容の詳細PDFあり)