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新横浜3丁目の日総第12ビルに本社を置く太陽電池ベンチャーのPVG Solutions株式会社(PVGソリューションズ、石川直揮社長)が破産していたことが東京商工リサーチの調べでわかりました。先月(2017年2月)15日に横浜地裁より破産開始決定を受けていたといいます。

PVG Solutions株式会社(PVGソリューションズ)の公式サイト

PVG Solutions株式会社(PVGソリューションズ)の公式サイト

同社公式サイトによると、同社は太陽電池など太陽光発電製品の製造や販売を行う企業として、2007年3月に新横浜3丁目で起業。2008年には新横浜篠原口駅前にある加祥ビル(篠原町)に移転。その後、2011年から現在の日総第12ビルに移っています。

東京商工リサーチによると、昨年(2016年)10月に登記上の本社を工場のある愛媛県西条市に移したものの、同月に西条市、翌月には愛媛県から工場不動産が差し押さえられるなどし、12月には事業を停止。今年1月に登記上本社を再び新横浜3丁目に戻していたといいます。

2011年に約20億円を投じて作られた工場では、太陽電池関連製品の製造を行っていましたが、より安価な海外製品の台頭や太陽光発電の買取価格低下などで計画通りに業績を伸ばせずにいました。2016年3月期の売上高は約20億円に達していたものの、採算には乗っていなかったといいます。負債総額は債権者50名に対して約22億円とのことです。

【参考リンク】

(倒産情報)太陽電池セル製造ほかPVG Solutions(株)(東京商工リサーチ、2017年3月2日)

国内パネルメーカーの“品質戦略”<第9回>両面発電セルの先駆者、PVG Solutions(日経テクノロジー、2014年9月3日)