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グルメレポート 新横浜・菊名・大倉山【第5回:2017年1月16日「菊名駅前編2」】第3回でご紹介したばかりの菊名駅東口で、地域の著名店として知られる「丸天ラーメン」(菊名6)が今月(2017年1月)28日(土)に一旦閉店となることが決まりました。同店が入る「鈴木ビル」の建て替えにともなうもので、新ビルの完成後は復活する予定だとのことですが、当分の間は同店のラーメンを味わえなくなります。

菊名駅東口と西口を結ぶ歩道橋近くにある「丸天」

菊名駅東口と西口を結ぶ歩道橋近くにある「丸天」はカウンターのみの13席

東急菊名駅の東口(臨港バス乗場側)を降りてわずか80メートル。東西をつなぐ歩道橋の入口近くにある丸天は、先代が屋台でラーメンを売り始めて以来、半世紀近い歴史を持つといいます。

現在はカウンターのみの13席という小さな店舗なので、混雑していることが多いのですが、名物の「ラーメン(醤油)」(税込540円)だけでなく、「野菜炒め」(700円)や「レバーにら炒め」(950円)などの定食も提供する中華店として地域に親しまれています。

近年は平日のランチ時間帯の営業をやめていましたが、今月は最後の月となるため、毎日11時30分から14時と17時30分から23時まで(15分前がラストオーダー)店が開いています。なお、最終日の28日は15時に閉店するとのことです。

あっさりとしながらも深みのある丸天のラーメン(醤油)は540円と安価

あっさりとしながらも深みのある丸天のラーメン(醤油)は540円と手軽

同店のラーメンは、関東風の濃口しょうゆ味というより、ほんのり“京風”を漂わせる上品なスープが特徴。あっさりとしながらも深みを感じさせる独特の味がうけているようで、近所の企業に通うビジネスマンから地元に住む年配層まで、男女問わず常連客の多さが目立ちます。今もラーメン1杯が500円台という手軽な価格帯も喜ばれています。

「なんの変哲もないけれど、とてもおいしい」を目指してきたという同店。ラーメン専門店のように強烈な個性を出すのではなく、日々食べても飽きない味を追求してきた結果、幅広い層から支持を集めているように見えます。

丸天(左側)と同じ鈴木ビル2階にある「牛角菊名店」も1月23日で閉店となる

丸天(左側)と同じ「鈴木ビル」2階にある「牛角菊名店」も1月23日で閉店となる

ラーメン類は「塩ラーメン」(540円)や「みそラーメン」(600円)、「とんこつラーメン」(600円)、「ねぎラーメン」(700円)、「チャーシューメン」(840円)など11種類のメニューがあります。「チャーハン」(660円)も人気で、ラーメン類に290円のプラスで付けられる「半チャーハン」もお薦めです。

おおむね1年後だという新ビルの完成後には丸天も復活し、平日のランチ営業も再開したい考えがあるといいます。しばらくの間は菊名名物ともいえる「丸天ラーメン」を味わえなくなりますが、パワーアップした新店舗で再会できることを期待しています。

  • 新横浜&周辺エリアのグルメレポートについて
    このコーナーは、新横浜新聞の記者が個人的に訪れているなかで、「ここは!」というお店についての情報を紹介するとともに、個人としての所感を述べていくコーナーです。新横浜と菊名、大倉山、妙蓮寺、新羽、岸根公園といった港北区内駅の周辺エリアを対象に、気力が続く限り毎週1店ずつ地道に紹介してまいります。なお、日吉・綱島・高田エリアの記事は「横浜日吉新聞」をご覧ください。

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【参考リンク】

丸天ラーメン公式サイト

丸天(「食べログ」のページ)