【第4回:2017年1月10日「新羽駅編1」】市営地下鉄ブルーライン新羽駅前の大通り(港北産業道路)沿いには、マクドナルド(新羽駅前店)やファミリーレストラン「ココス」「夢庵」「バーミアン」「ガスト」など全国チェーンがひしめきます。そんななかに割って入ったのが関東圏と大阪を中心に弁当店を展開するオリジン東秀です。同社初となる新業態の飲食店「Origin(オリジン)」を昨年(2016年)9月に駅近くにオープン。ファストフードとファミレスの中間のような手軽さに加え、弁当店のノウハウと食材を生かしたメニューの豊富さに惹かれます。
Origin(オリジン)新羽店は、マクドナルドの並びにあるマンション1階で20年近く営業していた居酒屋「季作」の跡地を活用した1号店。外観は街でよく見かける「オリジン弁当」とほぼ同じですが、35席のイートインスペースが設けられ、店内専用の麺類や定食メニューを20~30種類前後揃えているのが特徴です。
同店で販売されている弁当類やサラダ、惣菜類を店内で食べることもできますが、定食類は「若鶏の唐揚げ定食」や「とんかつ定食」「肉炒め野菜定食(醤油)」が税込600円、「生姜焼き定食」「ハンバーグエビフライ定食」も650円と手ごろな価格帯。ライスと味噌汁、小鉢も付いています。
醤油ラーメンやとんこつラーメンは550円、チャーシュー麺が650円、かけうどん・そばは290円、かき揚げそばが410円と麺類も豊富。チャーハン(350円)などとのセットメニューもあり、うどん・そば類の定食(440円~610円)には、鶏五目ごはんや日替わり小鉢などが付きます。
最近ではオープン時にはなかった「ビーフストロガノフのオムライス」(540円)や「ガツスパ(ミートソーススパゲティ・とんかつ)」(800円)などが追加され、一方で「なすの辛味噌炒め定食」が消えています。新羽の1号店がスタートして以降、今月(2017年1月)オープン予定の伊勢佐木長者町店(中区)などを含め、まだ8店舗の“チェーン”なので、今はメニューの変化が楽しめる時期なのかもしれません。
店では入口に置かれた券売機で食券を買い、明るい店内のカウンターかテーブル席で待ち、料理が出来上がったら提供口まで取りにいくというスタイル。待っている間に“弁当店”の側で惣菜やサラダなどを別に買ってもいいかもしれません。
弁当同様に注文が入ってから作るため、若干の待ち時間はありますが、唐揚げやとんかつなど、出来立ての味を楽しめるのは嬉しいところ。唐揚げ定食は「若鶏の唐揚げ弁当」(430円~570円)と同じ“オリジン弁当の唐揚げ”を使っていますが、温かいご飯や味噌汁と一緒に揚げたてを食すと、また違った料理にも感じます。
ラーメンやチャーハンは、専門店ほどの個性はないものの、もとは世田谷区の中華店が発祥のオリジン東秀。現在も「中華東秀」を展開するだけに、決して食べて損はしないといえる味です。新メニューのオムライスも洋食系ファミレスに引けをとりませんでした。
弁当や総菜類だけでなく、豊富な店内メニューも揃え、朝6時から深夜1時まで開けてくれる同店。これで魚類の定食があればパーフェクトなのですが、弁当メニューには「紅鮭弁当」(470円)や「塩鯖(さば)幕の内」(648円)などが提供されているので、「Originチェーン」の定食として登場する日も遠くないかもしれません。
(価格などのデータは2017年1月現在のものです。詳細は公式サイトや他サイトなどでご確認ください)
- 新横浜&周辺エリアのグルメレポートについて
このコーナーは、新横浜新聞の記者が個人的に訪れているなかで、「ここは!」というお店についての情報を紹介するとともに、個人としての所感を述べていくコーナーです。新横浜と菊名、大倉山、妙蓮寺、新羽、岸根公園といった港北区内駅の周辺エリアを対象に、気力が続く限り毎週1店ずつ地道に紹介してまいります。なお、日吉・綱島・高田エリアの記事は「横浜日吉新聞」をご覧ください。
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・<新羽駅前>日本初の新型「オリジン弁当」が開店、店内飲食OK&定食メニューも(2016年9月27日)
【参考リンク】
・Origin 新羽駅前店の紹介ページ(オリジン東秀)
・オリジン 新羽駅前店(「食べログ」のページ)