「この地域は土地がないから」とか「この辺はとにかく人が多くて」といった話を聞くことがよくありますが、実際にどこの地域にどれだけの人が住んでいるのでしょうか。1平方キロメートルのなかにどれだけの人が住んでいるかで表す「人口密度」で港北区内の状況を調べてみました。意外にもあの街は土地が広かったのか!とか人口が少なかったのか、といった意外な発見があるはずです。
港北区の平均人口密度は1万795人ですが、人口密度が平均より極端に高い地域と、低い地域を町名別に順位別に並べたのが下記です。数値は「平成27年度港北グラフィック」によるものです。
港北区内で人口密度が極端に高い地域
※1平方キロメートルあたりの人口(単位:人)
- 大倉山5丁目:27,465
- 新横浜1丁目:27,118
- 綱島上町:25,853
- 大倉山4丁目:24,994
- 綱島西5丁目:24,063
- 日吉本町4丁目:24,025
- 新吉田東2丁目:23,413
- 日吉本町3丁目:23,345
- 綱島西2丁目:21,686
- 綱島西4丁目:21,340
- 綱島東3丁目:21,167
- 仲手原1丁目:20,898
- 下田町4丁目:20,719
- 綱島東4丁目:19,808
- 樽町1丁目:19,799
- 菊名6丁目: 19,321
- 下田町5丁目:19,179
高いマンションが立ち並ぶ新横浜1丁目はともかく、人口密度の高さのトップが大倉山というのは意外な気もしますが、5丁目は「ライフ大倉山店」がある一帯で、町内には5つの大型マンションが立ち並んでいます。同じく、綱島上町など上位に入っているエリアはすべて大型マンションが多い地域。そのため、人口密度も高くなっているようです。
では、区内で密度が低いエリアはどこになるのでしょうか。こちらも意外な街が出てきます。
港北区内で人口密度が平均以下の地域
※1平方キロメートルあたりの人口
- 北新横浜1丁目:1,152
- 高田町:1,227
- 新吉田町:2,298
- 綱島東6丁目:3,031
- 北新横浜2丁目:4,117
- 日吉4丁目:4,177
- 新羽町:4,201
- 小机町:4,692
- 新横浜2丁目:5,910
- 大倉山2丁目:6,054
- 岸根町:6,697
- 綱島台:7,472
- 大倉山7丁目:8,313
- 新横浜3丁目:8,456
- 菊名1丁目:8,744
- 綱島東2丁目:8,905
- 大倉山6丁目:8,985
- 下田町1丁目:9,220
- 日吉本町5丁目:9,309
- 大曽根台:9,732
- 日吉3丁目:9,546
- 菊名7丁目:9,802
- 新吉田東4丁目: 10,073
- 篠原東3丁目:10,541
- 篠原町:10,585
- 高田西4丁目:10,740
- ※仲手原2丁目:10,830、区平均より+35人
- ※師岡町:10,949、区平均より+154人
今も農地が多く残る高田町や新羽町の人口密度が低いのは「なるほど」と思わされますが、北新横浜や新横浜の街が入っているのは「なぜ?」と感じます。
これは、そこへ実際には住んでいない企業のオフィスや工場が除かれているからです。新横浜2~3丁目など、平日昼間の人口密度はすごい数値になると思うのですが、そこまでは計算に入っていないようです。確かに北新横浜や綱島東6丁目は広い割には工場が多いエリアです。
ちなみに、市町村区で見ると日本でもっとも人口密度が高いのは豊島区で2万2372人だとのことです。大倉山5丁目や新横浜1丁目、綱島上町はそれ以上の数値となっているのが驚きでした。もちろん、居住環境は大きく異なると思います。
※この記事は「横浜日吉新聞」と「新横浜~しんよこ新聞」の共通配信です
【参考リンク】
・港北グラフィック(港北区)
・港北区の町別 世帯数・人口・面積一覧表(PDF、2015年9月30日現在の数値)