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国土交通省関東地方整備局による「暴れ川の記憶」のパンフレット

国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所による「暴れ川の記憶」のパンフレット

港北図書館(菊名6、菊名駅東口から徒歩5分)では、2016年8月28日(日)の11時から映像作品「暴れ川の記憶~鶴見川流域、いつ起こるかもしれない水害に備えて」の上映会が行われます。

この作品は「台風が来ると床下浸水くらいは当たり前のようにあった」という港北区や鶴見区における鶴見川水害について、当時の新聞報道や地域住民のインタビューをまとめた貴重な記録映像。2007年に国土交通省関東地方整備局が制作したものです。

沿岸の2万戸以上が浸水し「徹底的にやられた」という1958(昭和33)年9月の台風被害を皮切りに、死者・行方不明37人が出た1966(昭和41)年6月や、大倉山に水が流れ込んだ1976(昭和51)年9月、日吉で時間当たり最大雨量が47ミリを記録した1982(昭和57)年9月と、大きな被害をもたらした昭和時代の主な水害を振り返る内容となっています。

平成の現在では、鶴見川の治水対策が進み、当時ほどの大きな水害は起こっていないものの、2004年10月には190戸が床下浸水する被害も発生しており、油断はできません。

今月(2016年8月)発表された国や県による被害想定では、鶴見川水系の川が氾濫すると北新横浜や小机などでは最大10メートルの水に浸かり、家屋倒壊の危険性さえあると指摘されています。

災害の怖さを知り、今後の対策を学ぶうえでも、一度は見ておきたい映像作品の上映会。入場は無料で時間は11時から。映像は30分ほどの長さです。

【関連記事】
<国交省が公表>鶴見川の氾濫で北新横浜駅は深さ10m超に、小机駅北側で家屋倒壊も(2016年8月4日)

【参考リンク】
港北図書館「港北ふるさと映像上映会」