港北警察署が大災害時の対策として民間企業と協定を結ぶケースが目立っています。災害で庁舎が使えなくなった際の代替施設は近隣の横浜アリーナなどと協定を締結したことに続き、このほど、2016年7月15日に菊名ドライビングスクール(菊名7)とも災害時に車両の貸し出しを受ける協定を結びました。
協定では、災害発生時に港北署が菊名ドライビングスクールが所有する教習生送迎用の10~14人乗りバス4台を提供を受けるもので、公認自動車学校が個別の警察署とこうした協定を結ぶのは神奈川県内でも異例のことだといいます。
大規模な災害発生時には、救助や道路規制などにパトカーなどの警察車両を向かわせることになるため、同署が所有する車両だけでは不足する懸念があります。そのため、同署から約800メートルほどの距離にある菊名ドライビングスクールに協力を要請。4台のバスを借りることで、災害時の資機材や人員搬送などに活用することを想定しています。
菊名ドライビングスクールで管理者をつとめる加瀬部啓二さんは「自動車学校は日ごろ、地域の安全センターの機能を果たすなど地元に貢献したいとの思いが強く、災害時にも役に立ちたいとの考えから協定にいたった」と話します。
港北署では、災害時に備えて、今後もさまざまな民間企業との協定を検討していくといいます。
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