今年(2017年)3月18日に開通した高速道路「横浜北線(通称:きたせん)」(第三京浜道路・港北インターチェンジ~新横浜出入口~横浜羽田空港線・生麦ジャンクション、約8.2km)で、地下トンネル部(横浜北トンネル)の排気や換気を行う3つの「換気塔」が2017年のグッドデザイン賞に選ばれていたことがわかりました。
きたせんには、新横浜大橋の北新横浜側に設けられている「新横浜換気塔」をはじめ、「馬場換気塔」と「子安台換気塔」を合わせて3つの換気塔があり、いずれも「URBAN∝NATURE(次世代都市空間と自然の調和)」とのコンセプトを設定。無機質な換気塔から脱却するデザインを目指し、専門家や地域住民も交え、約10年間にわたって検討が行われてきたといいます。
このうち、新横浜換気塔は「鶴見川の開放的な風景との調和に配慮しつつ、新しい街並みづくりを支えるデザイン」として、40メートルの高さからくる圧迫感を低減するとともに、街のシンボルとなるように配慮されているのが特徴です。
審査委員からは「換気塔のような、必然的にでてきてしまう構造物をきちんとデザインすることは、日本の景観をボトムアップしていく上で、とても重要」としたうえで、「時に、やりすぎのデザインとなってしまうこともあるが、この作品はデザインの抑制もきちんと効いており、非常に質が高い」(グッドデザイン賞公式サイトより)と評価を受けました。
(※)この記事は読者の方からの情報提供によって記事化しました。ありがとうございます。
【関連記事】
・「きたせん」はきょう3/18(土)16時に開通、新横浜から空港中央まで990円(2017年3月18日)
・新横浜大橋から「きたせん」へアクセス、長島大竹線が3/16(木)午後に開通(2017年3月12日、亀の甲橋側から走ると真正面に換気塔が見える)
・<2017年3月開通>地下30mの高速道路「横浜北線」は港北区内のどこを通っているのか(2016年9月11日)
【参考リンク】
・グッドデザイン賞2017「換気塔 [高速神奈川7号横浜北線 新横浜換気塔・馬場換気塔・子安台換気塔]」(公益財団法人日本デザイン振興会)