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東海道新幹線による新横浜駅~東京駅間の通勤定期を在来線の定期割引率と同程度にしてほしい――。そんな要望に対しJR東海は「必ずしも、新幹線定期券の割引の割合が在来線定期券の割引の割合よりも低いというものではございません」と反論しています。

新横浜駅から品川や東京へ新幹線通勤や移動する人は多い

これは横浜市などの県内自治体で構成する「神奈川県鉄道輸送力増強促進会議」が2008年に「のぞみ」の全列車が新横浜駅に停車するようになって以降、企業集積が進んでいることを背景に、「新横浜駅~小田原駅間及び新横浜駅~東京駅間の通勤定期を在来線の定期割引率と同程度まで割引すること」を求めていたものです。

これに対し、JR東海側は「定期運賃の割引の割合は区間毎に異なり、一定となるものではないため、在来線定期券の割引の割合と新幹線定期券の割引の割合を一概に比較することはできませんが、必ずしも、新幹線定期券の割引の割合が在来線定期券の割引の割合よりも低いというものではございません」と回答しました。

新幹線定期券フレックスの新横浜~東京間の1カ月価格は4万7580円(JR東海サイトより)

東海道新幹線での通勤者向けにJR東海は「フレックス」と名付けた定期券を発売しており、新横浜と東京間の1カ月定期券は4万7580円。通常運賃1360円(乗車券500円、自由席特急券860円)の約17.5往復分の価格に設定されています。

一方、新横浜から東京まで、横浜線(東神奈川駅経由)と京浜東北線を利用した場合は1カ月1万6480円で、通常運賃550円の約15往復分の価格となります。

もし、在来線並みの15往復で新幹線定期券の価格を設定した場合、4万800円となり、1カ月あたり6780円安くなる計算です。

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横浜線・新横浜駅に新改札口を求める要望、JR側「駅全体のあり方検討を進める」(2017年6月20日)

【参考リンク】

新幹線定期券フレックス(通勤用)フレックスパル(通学用)について(JR東海)

平成28年度の要望及び鉄道事業者からの回答(神奈川県)