横浜市などの県内自治体で構成する「神奈川県鉄道輸送力増強促進会議」がJR東日本に対し、新横浜駅の新改札口設置を要望していたことに対し、同社は「新横浜駅のご利用状況は当社も把握しております。今後、関係自治体と連携し駅全体のあり方について、検討を進めていきたいと考えております」と昨年度と同じ回答にとどめました。
同促進会議では、「ホームから改札口に至る通路が1つであることから、通勤・通学時間帯や『日産スタジアム』等でのイベント時に駅構内が極めて混雑します」として、2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピック開催を控えていることから、昨年度に続いて要望していたものです。
現在、横浜線は篠原口と新幹線(JR東海)側にある北口と2カ所の改札口がありますが、通路が1カ所しかなく、大半が北口を利用するため、日産スタジアムなどでの大型イベント時の通路は身動きが取れないほどの混雑となることがあります。また、篠原口側からも改札外の地下道を経由して北口方面へもアクセスは可能ですが、地元以外にはあまり知られていません。
そのため、ホームの小机側にも新横浜2丁目側と直接出入りできる改札口を新設することで、日産スタジアムなどへアクセスできる別ルートを確保し、混雑を分散してほしいとの声も従来から上がっていました。日産スタジアムでの世界的イベントの開催が近づくなかで、検討は進むのでしょうか。
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・新横浜駅の混雑緩和へ「新たな改札口を」、神奈川県や横浜市が今年度もJRに要望(2017年2月8日)
【参考リンク】
・平成28年度の要望及び鉄道事業者からの回答(神奈川県)