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90年前のサイレント映画が蘇る――。菊名駅西口に近い篠原北1丁目の「ギャラリー&スペース弥平(やへい)」で今月(2017年5月)14日(日)午後、大正末期から昭和初期にかけて作られた「サイレント映画(無声映画)」を活弁士の手によって作品を蘇らせるイベントが行われます。

5月14日(日)14時から行われる「菊名で活弁」のチラシ(主催者提供)

菊名で活弁」と題された今回のイベントでは、1924(大正13)年に米国で制作された「キートンの探偵学入門」と、1928(昭和3)年に日本で作られた「鞍馬天狗 後篇」の無声映画を活弁士の語りによって楽しもうというもの。活弁士は日本で生まれたナレーション・話芸の文化。セリフも音楽もない無声映画を独特のセリフとナレーションで盛り上げる役目を担いましたが、無声映画の衰退とともに活弁士の数は少なくなっています。

今回登場する活弁士の澤登翠(さわとみどり)さんは、日本における第一人者と言われる存在。2002年の文化庁芸術祭優秀賞や今年は松尾芸能賞特別賞を受賞するなど国内外で高い評価を得ており、無声映画の名作をどのように蘇らせるのか、興味深いイベントとなりそうです。

当日は14時開演、入場料は2500円で定員は40名。参加予約は同ギャラリーへメールか電話で。

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【参考リンク】

ギャラリー&スペース弥平(やへい)の公式サイト

活弁士・澤登翠の公式サイト