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グルメレポート 新横浜・菊名・大倉山

グルメレポート 新横浜・菊名・大倉山【グルメレポート第19回:2017年4月25日「新横浜編8」】新しいビルが立ち並ぶオフィス街の新横浜では唯一、昭和の雰囲気を醸し出しながら“サラリーマンの憩いの場”として残っているのが篠原側の「オゾン通り」。老舗喫茶店「エンリコ」が今月(2017年4月)閉店してしまうというショッキングなニュースもありましたが、他の老舗店は今まで通り健在。昼も夜も元気なそば店を紹介します。

左に建っているのが新横浜ビルディング、右が新幹線の新大阪方面ホーム

屋外からオゾン通りへ向かう道。左に建っているのが新横浜ビルディング、右が新幹線の新大阪方面ホーム

一面に田園が広がっていた地に“弾丸列車”の「新しい横浜駅」として、半世紀以上前の1964(昭和39)年10月に生まれた新横浜。当初は「こだま」しか停まらない小駅だったこともあって、街の発展は進まず、開発が本格的に進んだのは2002年に「サッカーワールドカップ」が横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行われた頃からだと言われています。

それほど歴史の浅い新横浜で、東海道新幹線の開業当時から存在しているのがオゾン通りが入る「新横浜ビルディング」。巨大な駅ビルのある“表玄関”ではなく、“裏側”の篠原町側に建てられているため、今は少しアクセスしづらくなった点も、古きよき魅力が残った要因かもしれません。

「篠原町方面」の階段を降りればすぐにオゾン通りは現れるが、階段が少し分かりづらい位置にある

「篠原町方面」の階段を降りればすぐにオゾン通りは現れるが、階段が少し分かりづらい位置にある

オゾン通りへは、横浜線の改札口を出てすぐに左後ろを振り向いた所、新幹線の西口改札を出て右手に見える「篠原町方面・団体待合室」と表示された階段を降りればすぐなのですが、目立たない場所にあり、案内看板もないため、知らない人がいきなり訪れるにはハードルがありそうです。

そして、入口付近いっぱいに喫煙所が設けられており、昼夜関係なくタバコの煙が漂っているのもオゾン通りならでは。多くの店内も全面喫煙可能です。時代の流れに取り残されたのか、抗(あらが)っているのかはわかりませんが、一定の層には心地良さを感じさせるのも事実。“新横浜の新橋”とでも言えそう。

昭和な雰囲気が漂うオゾン通り

昭和な雰囲気が漂うオゾン通り

同通りならではの居心地の良さを感じさせてくれる一店が「そば処・居酒屋 戸隠(とがくし)」で、今ではオゾン通りでランチ時間帯も営業している貴重な飲食店です。信州の戸隠そばの技法や味を受け継ぐという同店は、伊勢佐木町にある本店から分家したといいます。木製の椅子とテーブルが35席ほど並ぶ店内はまさに“昔ながらのそば店”という様相。昼間でも日本酒を注文したくなってきます。

夜になると「赤ちょうちん」がともる「戸隠(とがくし)」

夜になると「赤ちょうちん」がともる「戸隠(とがくし)」

「せいろ」(税込600円)や「カレー南ばん」(同880円)、「天せいろ」など約20種におよぶそば類(税込600円~1300円)のメニューに加え、「かつ丼」(同980円)や「カレー丼」(同880円)、「親子丼」(同880円)などの丼ぶりも人気の一品。

そば類には「ライス」(希望者のみ)、丼ものには「(ミニ)山菜そば(またはうどん)」が付いてくるというサービスも嬉しいところです。

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かつ丼(税込980円)には、山菜そばが付いてくる

同店自慢のかつ丼は、醤油の味を若干強めにきかせた味で、疲れた身体には染みてくるはず。さらには後味にほどよい甘さを漂わせるスープの「そば」も付いてくるので、ランチとしてはボリューム満点です。

戸隠の名物「すごもり」(税込1000円)は「皿うどん」の日本そばバージョン

戸隠の名物「すごもり」(税込1000円)は「皿うどん」の日本そばバージョン

そして、戸隠へ行ったら一度は味わいたい名物が「すごもり」(税込1000円)で、長崎の「皿うどん」の「そばバージョン」といえる一品は、ビールや日本酒のつまみにもなりそう。

食べている途中で飽きてきた時は「酢」を入れると味が一変。2種類の味が楽しめるのもユニークです。

夜になると「新横浜の『新橋』」といった雰囲気を漂わせるオゾン通り

オゾン通りの夜はサラリーマンを癒す酒場街に

なお、夜は赤ちょうちんがともされ、一品料理のメニューも加わり、「生ビール」や「日本酒(白鶴)」(いずれも税込530円)や「焼酎ボトル」(那由多の刻/黒よかいち、各税込2300円)などの注文が増えるなど、「居酒屋然」としてきますが、そば店であることは変わりないため、そば類や丼メニューの注文は可能です。

年齢層が若干高めとみられるスーツ姿の男性が愛用し続ける同店。昼間はそばと丼でお腹を満たし、夜は酒と肴で疲れを癒し続けてくれる貴重な「昭和なそば店」として、これからもオゾン通りに残ってくれることを祈るばかりです。

日曜日は定休、土曜日は15時までの営業です

  • 新横浜&周辺エリアのグルメレポートは記者が個人的に訪れているなかで、「ここは!」というお店についての情報を紹介するとともに、個人としての所感を述べていく連載です。バックナンバーはこちら。なお、日吉・綱島・高田エリアの記事は「横浜日吉新聞」をご覧ください。

【関連記事】

新横浜オゾン通りの老舗喫茶「エンリコ」が4/20(木)に閉店、ランチは休止中(2017年4月18日)

【参考リンク】

そば処・居酒屋「戸隠(とがくし)」の公式サイト

戸隠 新横浜店(「食べログ」のページ)

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