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ハマハグの公式サイトより

ハマハグの公式サイトより

港北区内の店のドアや店先に「ハマハグ」と書かれた「アンパンマン」のステッカーを貼られているのに気付いたことがあるかもしれません。大人は気づかなくても、小さな子供が目ざとく見つけて喜ぶことも多いこのマーク、一体何を表しているのでしょうか

ハマハグとは、ヨコハマの“ハマ”と抱きしめるという意味を持つ英語の“ハグ”をつなげた言葉で、横浜市内だけで独自に行われている子育て支援の取り組みのこと。妊娠中や乳幼児連れの人にちょっとした心配りや割引をしている“子育て中の人にやさしい店”を示しているといいます。

ハマハグの仕組み(2009年時の横浜市資料)

ハマハグの仕組み(2009年時の横浜市資料)

横浜開港150周年を迎えた2008年から始まったこの試みは、2017年4月現在で横浜市内の約4800カ所が“登録店・施設”となっており、港北区内では約400超あるうち新横浜では約60、大豆戸町が約14、篠原町は約10、菊名エリア(菊名駅・妙蓮寺駅)は約37、大倉山も約37の店や施設にアンパンマンのステッカーが貼られているはずです。

“子育て中の人にやさしい”という内容は店舗や施設によって異なり、「ベビーカーのままで入店できます」や「おむつ替えのスペースあります」「粉ミルクのお湯を提供します」「トイレが使えます」などの心配りもあれば、商品の割引を行っている店舗も存在します。

たとえば、「マクドナルド」の新横浜駅前店や大倉山オリンピック店、新羽駅前店では、通常490円の「チーズバーガーセット」が390円に割引となり、「デニーズ」の綱島東店や小机店では、小学生以下の子ども同伴で料理メニューを注文すると、大人1名につき子ども2名に「お子様ドリンク」が無料提供されるといいます。

また、焼肉店「牛角」の日吉店や新横浜店では、5250円以上を飲食した場合平日は1000円引き、土日祝日は3150円以上の飲食で500円引きになるとのことです。

「ハマハグカード」はネット上ですぐに発行可能

「ハマハグカード」はネット上ですぐに発行可能

これらの“サービス”を受けるには、「ハマハグカード」を入手する必要がありますが、住んでいる区(港北区など)と子どもの生年月日を登録するだけ。登録証の画面が出てきたらそれを印刷すればカードとして使えます

ただ、店頭には何のサービスを提供しているかを表示していることが少ないため、あらかじめ専用サイトで調べなければならないという手間はありますが、アンパンマンのステッカーが貼られている店や施設は、子育てに理解がある、という目印にはなりそうです。

「金太郎」のマークが描かれた「かながわ子育て応援パスポート」もある

「金太郎」のマークが描かれた「かながわ子育て応援パスポート」もある

なお、ハマハグと同様の取り組みは2012年から神奈川県全域に拡大しており、県内全域版として「金太郎」のマークが描かれた「かながわ子育て応援パスポート」もスタート。港北区でも40ほどの店舗・施設が登録されています。

加えて港北区では、区のキャラクター「ミズキー」をマークとしている「ベビーステーション」を2014年10月から独自に始めており、こちらは商品の割引はありませんが、区内70カ所以上の施設でおむつ交換や授乳のスペースを提供しています。

港北区のキャラクター「ミズキー」をマークとしている「ベビーステーション」も独自に展開中

港北区のキャラクター「ミズキー」をマークとしている「ベビーステーション」も独自に展開中

港北区内ではアンパンマンに金太郎、ミズキーと3つの「子育て支援マーク」が入り乱れていますが、子育て応援の意思を示す店や施設が多くなるのはありがたいところ。子どもと出かける際には、店頭や施設出入口のマークに注目してみてください。

【関連記事】

おむつ交換や授乳に便利な「ベビーステーション」拡大、キュービックプラザやペペも(2016年9月3日、港北区独自の取り組み)

少子化なのに今後3年間、0~5歳の「乳幼児人口」が増え続ける港北区(2016年12月15日)

港北区内で話題の“子育て支え合い缶バッジ”、11/11(金)・17(木)に日吉駅で配布(横浜日吉新聞、2016年11月7日、港北区独自の“気配りマーク”も)

【参考リンク】

横浜市「ハマハグ」の公式サイト

「かながわ子育て応援パスポート」の公式サイト

港北区「ベビーステーション」の紹介ページ